狂う風

 真夜中の嵐

 君に起こされる


 悲鳴のような君の声

 我慢出来ずに出てしまう嗚咽


 世界中に向かって叫ぶ

 つらい くるしい 

 

 どうした?

 何があった?

 何がそんなに辛いのか?


 世界よ、終われと

 全身で訴えているような君


 そんな気持ちで生きている人達の心を

 すべて引き受けた風が

 時々、吹き荒れ私達に教える


 幸せに溺れるなと

 お前達の幸せは、誰かの不幸の上にあるのだと

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