極道 19

翌日が通夜となった

通夜の時も

次男と私は泣かなかった


私は あの時一生分の涙を流してしまったのかもしれない…


その夜 次男は一晩中父の祭壇の前に座り込みお線香をあげ続けていました


そして 葬儀の日を向かえ

ひつぎの前に呼ばれた


父との最後の別れ…

柩の中で眠る父の回りに集まる


父の顔を撫で最後のお別れをしていると

ポタ…

っと父の顔に涙が落ちた…

見ると…


次男が大泣きしていた

声は出さなかったが次男の涙がポタポタと父の顔に落ちて行った…



初めて次男が泣いた…








そして…



父は 荼毘にふされました



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