闘い 7

次男はそのまま部屋を出て行く


すると父…

「おい!忘れ物だぞ!」

と 少し照れくさそうに覚醒剤の入った袋をポンと床に投げる…













う…嘘です…すみません…


な~んて事は間違っても

ないない



「じゃあな…オヤジ」

と 背を向ける次男に父はシカトをしている

私達は後を追う

外に出ると隣りの若夫婦のご主人が立っていた


家の前で様子を伺ってたみたい

あんだけ騒ぎゃ隣りはたまったもんじゃない

母と次男で丁重に謝る


次男を車まで送ると

「これ以上は無理だな何を言っても聞かないしお互いキレるだけだから…もうやっちゃたらやっちゃたで仕方ないオフクロも今日は何も言うなよ!明日また来るわ役に立たなくてわるいな」


そう言うと去る次男

まぁ 確かにこれ以上言えば言う程意固地になるだろうし近所迷惑だ


こっちも疲れるし…



完全に私達の負けだ


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