病魔 3
そして…事務所が無くなり暇になった父は何かにつけては私達を呼ぶようになりました
「上手いカニがあるから来い」
など 食べ物で釣るのはもちろんの事
怪しい業者なども出入りしていてブランド物の服やバックなどを父の家で店開きをし
近所の主婦など集めて安く売るのです
前にブランド服を買った事件で私がブランドに弱いと思った父は怪しい業者が来るたびに私を呼び
その通りブランドに弱い私は
まんまと父の手中にはまり見に行ってました
しかし ブランド物は全てバッタ物…つまり偽物でした
大体C○A○ELのバックが5000円で買えるはずがない…
でも父は本物と信じて疑いませんでした
近所の主婦はもちろん偽物と知ってましたが安いので結構買ってました
もちろんバレたら逮捕されますからね~
靴の業者も来ていました
何十年前の靴?と言う位古臭い型でいかにも残り物…と一目でわかる様な品を3万円位で売っていて
さすがにこれは買う人はなく父が自腹で2足で4万円にまけさせ
オレンジ色のいかにもヤッチャン風の靴を買ってました
父はこの靴をとても大切にしていて
外に出かけ帰って来ると30分以上かけてピカピカに磨き
何故か靴箱に入れずテレビの上に置いてました…
(この頃はまだブラウン管テレビなので上に物がおけたのです)
何故?テレビの上に?
テレビを見るたびにさきっぽがピカピカ光った靴に目が行ってしまい目障りじゃないのか…?
父…理解不能
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