第14話たとえお前が、

「たとえ明日、お前がいきなり元の時代に帰ることとなったとしても、この景色だけは、覚えててほしいんだ。」


エドが珍しく、真剣な顔をしていた。


「うん。絶対忘れないよ。」


「良かった、、、、俺も、お前と過ごせた日々を、忘れねぇから。」


エド、そんな風に思っててくれたんだ。

じゃあ、私の気持ちと同じってこと?

そう考えても、良いのかなぁ?


「エド、私、、、、」


「何だ?」


「エドのことが、好き。」


「ありがとな。でも、、、、」


「でも?」


「俺は、明日生きてるかどうかも確かではない身だ。それでも、良いのか?」


「良いよ。今この瞬間が、大切だから!」


「そうか。そういう考え方も、あるよな!」


「これからも、よろしくね。エド。」


「ああ。」


今が一番幸せだ。

素直にそう、思えた。

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