第19話

嬉しくなって、はしゃぐ彼女は、こどものように残酷で、男のことなど、おかまいなしに自らの空想で、悦に浸っているのでした。


私が、この世界を、救ってやる。

私が、この薄汚れた、灰色のコンクリートジャングルと化した地球を、救ってやる。

人たちの、争いなど、私が、止めてみせるんだから。


なんの根拠も無しに、彼女は、みなぎる自信を、かざすのでした。

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