第37話 感動の再会



 遅番で出勤してきたB店長。興奮した口調でこう語った。


B店長「来る前にユニクロ寄って来たんだけど、大変な奴に会っちゃって、もう、あたし、バレないように隠れて逃げてきたわよ! ノースリーブのワンピース着てて、それが膝丈で、しかも体にぴったりフィットしてて、身体の線が全部出てるのよ! もう周囲の人、みんな見てて」


 ぼくはぎょっとしてたずねた。


雲江「もしかして、ピッチですか?」


B店長「Yes! Pitch!」


雲江「うげえー」



 ぼくたちの会話に興味をそそられたノリちゃんが話に入ってくる。


ノリ「ピッチって誰ですか?」


B店長「あたしたちがむかし、百貨店内のお店にいたときによく来てたお客さんなんだけど、タイトスカートに網タイツとかで来店してくるのよ」


雲江「太った、オッサンなんだけどね」



※ちなみに「ピッチ」とは、「ピチピチジーンズ」の略である。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る