第28話 ディアゴスティーニ
みなさん、ディアゴスティーのシリーズ、なにかそろえたことあります?
ぼくは昔、ディアゴスティーニの「週刊 江戸」を毎号買い揃えようと頑張ったのですが、あれって大変ですよね。あっという間に1週間たっちゃうし、前の号を買ってないのに次の号がもう発売されたり、めんどくさくなったり。
結構きつかった。
で、これは、何年も前のB店長のエピソードです。
ある日、B店長がこんなことを言い出しました。
B店長「あたし、ロボット買うの! 話しかけると答えるし、踊るし、テレビのリモコンも操作してくれるのよ!」
本人大興奮でした。
ときにみなさん、「ロビ」というロボットをご存知でしょうか?
なんか有名なひとが設計したロボットで、これが組み立てられるキットを、「ディアゴスティーニ」が発売しまして、毎月パーツを買って組み上げて、最終的にこのロビが完成するというもの。
どうやら、この「ロビ」を、B店長、毎月購入して完成させるつもりになっちゃったらしいです。
おそらくB店長が興奮して語っている「テレビのリモコンを操作してくれる」というのは、その機能がロビの中にあって、音声認識で赤外線を出してテレビを動かしてくれるという意味だと思います。決して、ロビが手にリモコン持って、ポチッてしてくれるわけではないと、ぼくは推測しました。
雲江「いや、テレビのリモコンは、自分で操作した方が、速いと思いますが……」
絶対このロビ、B店長には組み立てられないと思い、遠回しに警告したのですが、盛り上がっちゃったB店長、このシリーズを買い始めたみたいです。
で、3年くらい経ってから、ふと思い出して聞いてみました。
雲江「そういえば、あのロボット、その後どうなったんですか? 組み立てたんでしょうか?」
B店長「10巻まで買って、このままじゃあマズいと思って、1巻を開けたんだけど、全然ダメで放り出したわ! でも悔しいから、最後まで買ったの! ロボットのバイクも買ったし、充電できるお家も買ったし。全部で20万円以上かかったわよ」
いやもう、どこからどう突っ込んでいいものやら、それ以上は聞けませんでした。
ということは、ロボットの本が、家で山積みになっているということなのでしょうか?
が、「じゃあぼくが組み立ててあげましょうか?」とは絶対に言わないぼくなのでした。
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