第24話 転調

 途中、眠気で力尽きた紫乃をおぶって、朝陽は家に帰ってきた。彼女を自分の部屋のベッドに寝かせて、リビングにいる母へ無事に帰ってきたことを報告する。


 母は朝陽の顔を見た途端、ニヤニヤと微笑んだ。


「なんか良いことあったんでしょ」

「えっ」

「顔に書いてある」


 前にもこんな会話をしたなと思い、朝陽はおかしくなって笑ってしまう。それを見た母も、また安心したような表情を見せた。


「あんたがまっすぐに育ってくれて、お母さんは嬉しいよ」

「そういうこと真面目に言われると、なんて返したらいいかわからなくなるんだけど……」

「褒めてるんだから素直に受け取っときなさい」


 頷いた朝陽は、とりあえず喉が渇いたため、冷蔵庫を開けようとする。しかし歩き出したところを、すぐに母へ呼び止められた。


「頼まれてたもの、ちゃんと見つけておいたわよ」

「え?」

「連絡網。あんたが探してって言ったんでしょうが」

「あ、あぁ……」


 今の今まで忘れていた連絡網を母から受け取る。そこには懐かしい人物の名前がズラリと書かれていて、朝陽はどこか懐かしい気持ちになった。


「よく連絡網なんて残してたね」

「水瀬さんとか東山さんとか小倉さんとか、今でもたまに連絡取ってるのよ」

「そういえば仲よかったもんね」


 朝陽はその子どもたちとあまり話したことはなかったが、母がその人たちの親と話しているのはよく見かけていた。


 母にお礼を言って、朝陽はひとまず家の外へ出る。明日の朝に電話をしてもいいかと思ったが、懐かしい気持ちは押さえておくことが出来なくて、今すぐにでも電話をかけたかったのだ。


 連絡網を見て、『晴野春樹』の欄に書かれている電話番号をスマホの画面に打ち込む。一度深呼吸をして、通話のボタンを押した。


 耳にスピーカーを押し当てると、呼び出し音が何度か聞こえてくる。しばらくすると、向こうへ繋がった。


『もしもし、晴野ですけど』


 声変わりのした低い男性の声。あの頃とは変わってしまったけれど、その相手が春樹であることを、朝陽はすぐに理解できた。


「もしもし、春樹?」

『えっ』


 今の声だけで、彼は分かってくれただろうか。朝陽はそれを期待して、春樹の言葉を待った。


『……もしかして、朝陽か?』

「うん、僕だよ。麻倉朝陽」


 一瞬の静寂。その後に、スマホが壊れてしまうのではないかというほどの大声が響いた。


『えええ?! ちょ、おまほんと久しぶりじゃん!?』

「春樹うるさい。切るよ」

『お前、そっちで上手くやってけてんのか? もしかしてボッチじゃねーだろうな?』


 朝陽の言葉は無視されてしまったが、春樹が何も変わっていないことに安心してしまったせいで、そんなことはどうでもよくなってしまった。


「友達、ちゃんといるよ。しかも女の子」

『いやいや、それはさすがに冗談だろ? だってあの朝陽がだぜ?』

「嘘じゃないって。玉泉珠樹っていうんだ。こっちに引っ越してきてから、初めて出来た友達だよ」

『へぇ、あの朝陽がなぁ……って、お前どんだけ連絡よこすのおせーんだよ。ダチなんだからよ、引っ越してからすぐに電話しろっつーの』


 今も友達だと思ってくれていることに、朝陽は心が打たれる。子どもの頃の春樹には友達がたくさんいたから、自分なんかを友達と思ってくれているのか不安に思っていた。


 だから引っ越した後に電話をするのが怖かったし、なるべく思い出さないようにもしていた。もう少し自分に勇気があればこんなにも遅くならなかったのにと、朝陽は心の中で自嘲する。


「ごめん、それとありがと」

『ん、たりめーだろ。幼馴染なんだし。てか今度、こっちで花火大会あるんだけど。お前、時間空いてたりしないの?』

「え、それって何日?」


 朝陽は花火大会があるという日にちを教えてもらった。時間があれば行きたいと思ったが、しかしすでにその日は予定が入っていて、昔馴染みの友達に会うことは出来そうにない。


「本当は行きたいんだけど、どうしても外せない用事があるんだ。友達の……珠樹が出る吹奏楽コンクールを見に行きたくて」

『あーそりゃ仕方ないなぁ。残念だけど、そっちの用事があるなら仕方ない』

「次、何かある時はまた誘ってよ。絶対行くから」

『あぁ、そん時はもっと早くに伝えるぜ』


 朝陽は春樹にお礼を言った。


『そういやお前。小学二年の頃、俺のこと露骨に避けてたよな。覚えてっぞ』

「いや、あれは春樹が友達と遊んでたからで」

『別に、朝陽が誘ってくれりゃ他の奴らの誘いは断ったっつーの。ほら、公園でキャッチボールした時、あん時は朝陽が誘ってくれたじゃん』

「……そうだったっけ」

『忘れたとは言わせねーぞ』


 正直そんなことなど忘れてしまっていたため、朝陽は曖昧に苦笑する。


『あ、そういえば公園といえば』


 話がどんどん違う方向へと飛んでいく。春樹は昔から、話の筋道を立てずに、思いついた事柄を次々話題に上げていくタイプの人間だった。


『あの公園、今はもう更地になってるんだよ』

「あぁ、そうなんだ……それはなんか、寂しいね」


 いつのまにか気付かないうちに、懐かしい思い出は次々と形を失っていく。しかし、朝陽はもう知っていた。


 懐かしく、寂しいと思えるのは、昔あの場所で無邪気に遊んでいたからであり、あの場所がなくなったとしても、その気持ちまでなくなったりはしない。目には見えないものが、心の中に残り続けるのだから。


『実はその更地もなくなる予定だったんだよ。前にそこで工事やってたんだけど、なんか途中で中止になったらしいぜ』

「ということは、まだあの場所自体はなくなってないんだ」

『まあ、そういうことになるな。あと、それとさー』

「春樹、さっきから話題変わりすぎじゃない?」

『悪い悪い、昔からこうなんだよ』


 きっと電話口で春樹は頭をかいているのだろう。その姿を想像した朝陽は、くすりと微笑んでいた。


『前に、綾坂さんがお前のこと探しに来てたぞ』

「うん、知ってる。春樹が居場所を伝えてくれたんでしょ?」

『たまたま覚えてたからな。てか、綾坂さんまじ可愛すぎだってあれ』

「いや、僕は見たことないんだよ」

『え、そうなん? そういや、友達が朝陽のことを探してるって言ってたけど……』

「キャッチボールの時に知り合った人だよ。春樹は逃げたから、知らないと思うけど」


 あのノーコンはもちろん朝陽が悪い。しかし真っ先に逃亡した春樹のことを、実は少しだけ恨んでいた。一緒に遊んでいたのだから、ついてきてほしかったのだ。


『だって、あれはどう考えても朝陽が悪いしなぁ……』

「でも、友達なら一緒に謝りに行くべきじゃない?」

『友達だから、敢えて逃げた』


 意味不明な理由に、朝陽は思わず吹き出す。それにつられるように、電話口からも春樹の笑い声が聞こえた。


『んで、その子とは会えたの?』

「うん、おかげさまで。今は僕の家に泊まってるよ」

『女の子を家に泊めるとか……』

「仕方ないじゃん。高校生だからお金ないんだし」

『まあ仕方ないか。そういえば、名前なんていうの?』


 朝陽は明かりの消えている自分の部屋を見上げる。そこで、紫乃は穏やかな寝息を立てて眠っているのだろう。昨日はとても恥ずかしかったが、今はなぜか、心が温かくなる。


 それはきっと、お互いの気持ちを確認し合ったからなのだろう。


 朝陽は、部屋で眠っている彼女の名前を教えてあげた。


「東雲、紫乃だよ。実はさっき告白したんだ」

『……は?』


 そんな反応が来ることを読んでいた朝陽は、一人で勝手に得意げになる。自分でもまだ、自分の行動に驚いて、あまり信じられていないのだから。


 比較的内気な自分でも、思い切った行動が出来るのだと。


「だから、告白したんだよ」

『……いや、そうじゃなくて』


 その声は今までよりもずっと低く、何かに戸惑っているように聞こえた。朝陽は何かよからぬ気配を感じて、思わず鳥肌が立ってしまう。いったい、どうしたというのだろう。


 春樹は確認の意味を込めて、朝陽に訊ね返した。


『しののめ、しのって言ったか……?』

「うん、そうだけど」


 途端、静寂が訪れ、電話が切れてしまったのではないかと思った。しかし耳を離して画面を見ても、春樹への電話はしっかりと繋がっている。


 再び耳に押し当てると、彼の声が聞こえた。


『……いや、ただの同姓同名だよな』

「なに言ってるの?」

『……』


 また、春樹は黙り込んでしまう。彼がこんなにも言い淀むことがあるなんて珍しい。だから朝陽の心の中は、得体の知れない不可解さに支配されてしまう。


 そして朝陽は、その事実を知った。


『この前隣町で、事故があったんだ……大型トラックが、一家を乗せた軽自動車に衝突したっていう……結構地方のニュースとかで話題になってさ、それで覚えてたんだけど……』


 続く、春樹の言葉を受け止める用意を、朝陽は持ち合わせていなかった。


『……乗ってたのは、東雲一家。たしかその中に、東雲紫乃っていう名前が入ってた気がする』

「……は? いや、なに言ってるの。冗談?」

『こんなこと、冗談でも言うかっつーの……』

「待ってよ、そんなのおかしいって」

『その朝陽が言ってるの、本当に東雲紫乃って人だったのか?』


 そう問われて、朝陽は今までのことを思い返す。


 紫乃という存在を疑っていなかった、というわけではない。節々で、何かを隠しているということは理解できていた。


 だけどその些細な出来事に関して、気付かないフリをしていた。いつか自分から明かしてくれると思っていたから。


 確かな疑いを覚えたのは、紫乃が神社で妹の写真を見せた時。


 幼い頃、彼女と顔を合わせた機会はそれほど多くなかった。最初の方は布団に丸まって、決して素顔を見せたりしなかったからだ。しかし、紫乃が母親似であるということは、朝陽もしっかりと覚えていた。紫乃の母が「私によく似た、自慢の娘なの」と言っていたから。


 だけどあの写真を見せた時、紫乃は言った。


『私は隔世遺伝でおばあちゃん似で、乃々はお母さんに似てるの』


 言っていることの食い違い。


 彼女は、本当は東雲紫乃ではないのではないか。そういう疑いを、朝陽は密かに抱いていた。


 しかし、もうこの世に存在しないなんてことは、想像すらしていなかった。どうして彼女は朝陽の前に現れたのか。どうして自分の素性を隠しているのか。


 考えても考えても、その答えは出てこない。


 混乱している朝陽を気遣ってか、春樹はそれからしばらく話をして通話を切った。


 辺りは虫の羽音と鳴き声しか響いておらず、夏の静けさが漂う。ここにいると、自分の心臓の音までもが耳に響いてきそうだった。ひどい不快感が、心の底から湧き上がってくる。


 とりあえず気持ちを落ち着けたいと思い、朝陽は大きく深呼吸をする。バクバクと、いつもより早く鼓動する心臓を落ち着かせることはできなかったが、再びあることを思い出した。それを思い出して、ストンと心が軽くなる。


 彼女が死んでいるなんて、ありえないのだ。


 紫乃は、隣町に住んでいるはずがない。彼女自身が、綾坂彩という人物と同じ場所に住んでいると言っていたのだから。


 ひとまず紫乃の寝ている部屋へと戻ると、朝陽が部屋へ入ってきたことに気付いたのか、布団の中で小さく身じろぎをする音が響いた。


「ごめん、起こしちゃった?」

「……ううん。ちょっと前から起きてた」


 部屋の中は暗いため電気を付けようと思ったが、眩しさで彼女の目が冴えてしまうのはいけないと考え、朝陽はとりあえずそばに近寄って腰を下ろす。


 君は、本当に紫乃なの?


 その質問が喉まで出かかったが、結局言葉になることはない。問いただしてしまえば、今の関係が壊れてしまう気がしたからだ。


 それに、彼女のことを傷つけてしまう可能性だってある。


 どちらが正しいことなのか、朝陽には分からなかった。違和感の正体を突き止めずに、見ないフリをして、ただ安穏とした日々を過ごすのか。それとも、たとえ彼女が傷付くのだとしても、本当のことを問いただすべきなのか。


 東雲紫乃。


 交通事故で死んでいるはずの、朝陽の幼馴染。だけど現に彼女は目の前に存在していて、手のひらの温もりもちゃんと備わっている。


 気付けば、朝陽は彼女に手を握られていた。


「なんか、怖い顔してるね……」

「……そう?」

「うん。一人で悩んでる、苦しい顔」


 朝陽は無理に笑おうとしたが、口元が引きつってしまった。油断をしてしまえば、涙が落ちてしまいそうになる。


「妹が、乃々がそんな顔してたから……私が入院してるときに」

「あぁ、そうだったんだ……」


 きっと、姉である紫乃のことが心配だったのだろう。


「私、朝陽くんの相談に乗れないかな?」

「大丈夫だよ。紫乃はゆっくり休んでて」


 暗闇でも安心できるように、朝陽は彼女の手を握ってあげる。そうしてあげると、紫乃はホッと安堵の息を吐いた。


「今日の花火、朝陽くんは楽しめた?」

「僕はもちろん楽しかったけど、どうしたの?」

「ううん。ちょっと聞きたかっただけ。楽しかったなら、よかったよ」


 紫乃と昔話が出来て、花火をして、楽しくないはずがない。自分はこんなにも楽しんでいいのだろうかと、疑問に思うほどだった。


 朝陽は不意に、目の前にいる彼女のことを抱きしめたくなる。抱きしめて、彼女の温もりを認識したい。そうすれば、紫乃が生きているのだということを確かめることが出来るから。


 だけど、それは朝陽には許されていない。まだ二人は付き合っていないのだから。


「……そういえば、いつ頃になったら、また紫乃に告白していいのかな」


 そんなことを聞いてしまうのはよくないと、朝陽も思った。しかし具体的なタイミングを明示してもらっていないため、確認しておかなければいつまで経っても告白をすることが出来ない。


 しかしその質問の答えは、朝陽にとって予想していなかったものだった。彼女は朝陽の言葉を聞いて、不思議そうな瞳を作り首をかしげる。


「えっ、告白……?」


 もしかすると、寝ぼけて忘れてしまったのかもしれないと考えて、朝陽はもう一度紫乃に説明をした。


「さっき、僕が告白したよね? それで、紫乃がもう少し待ってほしいって……」


 その言葉を聞いた紫乃は、驚いたように目を丸めた後、寂しげな表情をしながら俯いてしまった。


「あっ、ごめん。もしかして、デリカシーなかった……?」

「ううん、そうじゃなくて……」


 彼女の声は、先ほどよりも冷たくなっている。朝陽の言葉で彼女の感情が変化したのは、誰が見ても一目瞭然だった。


「……ごめん。今は一人にさせて……ちょっと、考えたいことがいっぱいあるの……」

「……ごめん」

「朝陽くんが謝ることじゃないよ……」


 まだそばにいたかったが、紫乃の言葉に従って部屋を出た。朝陽も一度、心の整理をしたかったのだ。この短時間で、色々なことがありすぎた。


 彼女は本当に東雲紫乃なのか。あるいはそうじゃなかったとして、どうして二人だけが共有している記憶を、あそこまで鮮明に持っているのか。


 どれだけ考えても分からない。きっと、本人に聞かなければ答えは出てこないのだろう。しかしそれを聞いてしまえば、おそらく今までの関係は終わってしまう。


 思考が堂々巡りになっていることに気付いた朝陽は、リビングでコップに麦茶を入れて、それを一気に飲み下した。そして喉が渇いていたのだということを、今更ながらに理解する。


 そのままコップを机の上に置いて、ソファーに深く腰を落ち着けた。具体的にどれだけ経てば戻っていいのか、朝陽は言われていない。


 どちらにしろ、今は紫乃と顔を合わせても平常でいられないだろうと考え、今日はリビングで眠ることにした。


 時間が解決してくれるということはないだろうが、一度眠った方が冷静になれる。朝陽は目を閉じて、なるべく何も考えないようにすることを努めた。


 なかなか寝付く事は出来なかったが、いつの間にか眠ってしまっていたのだろう。気付いた頃には、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。


 もちろん良い眠りではなく、徹夜明けのような気怠さが朝陽を襲う。身体を起こすと軽いめまいが起こり、慌ててソファのヘリに手を付いた。身体に火照りを覚える。


 それでも今日は、待ちに待ったお祭りの日だ。ただ、彼女の笑顔が見たい。あの笑顔だけは、嘘偽りのない彼女の本心であるから。


 彼女が笑顔でいるためには、朝陽もいつも通りの姿でいなければいけない。疲弊している身体に鞭を打って、とりあえず眠気覚ましにと水を飲む。


 色々考えるのはお祭りが終わった後からでも遅くないと、朝陽はそう思った。


※※※※


 紫乃の件に関して、今は珠樹に何も伝えないことにした。まだ真実かも分からないし、彼女に余計な心配をかけさせるわけにはいかない。


 珠樹はすぐ目先に、吹奏楽のコンクールがあるのだ。去年は初心者だからということで選ばれず、苦い思いを味わった。しかし今年はその雪辱を果たし、コンクールメンバーに選ばれたのだ。


 珠樹のことだから、紫乃の話を知ってしまえば必ず動揺を見せる。そして演奏にも支障が出る。それは朝陽にもわかっていた。だから、伝えなかった。


 それが正しいことなのか、朝陽には分からない。だけどもう、珠樹が苦しんでいる姿を見たくはなかった。


 この件に関しては、早く決着を付けなければいけない。紫乃はもうこの世に存在しないのか、それともただの勘違いなのか。


 しかしそれを直接本人に訊くことを、朝陽は未だためらっていた。でも、向き合わなければいけないのだろう。


 すぐ目の前にある、現実に。

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