スプリング、ビギニング
春に笑うあなたは、
ちらりと、
ひらりと、
ふわりと、 さらりと、
はらりと、
ちらりと、
散っては舞って
舞っては散って
風を色づける。
どれだけ手を
伸ばしたところで
笑うように手をすり抜けていく、
つかみきれないその姿。
ちらりと、
ひらりと、
ふわりと、 さらりと、
はらりと、
ちらりと、
踊っては散って
散っては踊って
風の中で笑う。
ああ、どうして
散りゆく、最後の姿なのに
これほどにも潔く
世界を彩れるのか。
毎日をどうにか生きるしかない
わたしだけれど、
あなたのように
最後を惜しまずにいけるような、
そんな日々を歩んでみたい。
ちらりと、
ひらりと、
ふわりと、 さらりと、
はらりと、
ちらりと、
舞い踊る桜の前で、
そんなことを抱いた春の日、
新たなはじまりの日。
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