うたかた詩集。

泡沫 希生

舞い散るは。

ひらひらと

     舞う雪に


         手を伸ばす。


ひらひらと

     落ちる涙が


          雪に溶けて、



温かい吐息が


        白に染まる。




寒い世界で


     たった独りで    

 

          あまりの寂しさで  



ふと気づいた。

     



心が寒いのは


       雪のせいじゃなくて、




ここに

   君が


       いないから――





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