第2話 ドッキリ新年

新年と言えば初詣。

神々の国ニッポンでは神様方へのご挨拶なくして新しい年は始まらないというわけだ。

で、当然俺も行くわけだよ某有名寺院に。

1月4日でもかなりの混雑はさすが、霊験あらたかであるという事を如実に表している。

神様へのご挨拶を済ませ、今年我に起こりうる運勢を神にお伺いするべく、おみくじ(100円)を引く事に。


結果。



仕事  悪いでしょう


病気  悪いでしょう


待ち人 悪いでしょう


結婚  悪いでしょう


金運  良くはない



待てコラ。



おみくじなんてさ、気分を盛り上げるものなんだからウソでもなんでもいい事書けばいいじゃん?もし書いてある事に反して不幸な事が起こっても誰もおみくじを恨んだりしないよね?


たまたま引いた紙切れになぜここまで言われなくちゃならないんだよ。つか「待ち人悪いでしょう」って意味わかんないし。「悪いでしょう」を適当にコピペするな。

 

きっとあれだ。

初笑い用のネタなんだよ。

神様を巻き込んだ壮大なネタ。

「ありえねぇだろ?笑ってくれよな?」ってことなんだよ。でもネタならネタでもう少しシャレ利かせてくれよ。リアルすぎて怖いよ。


しかも裏面にはご丁寧に昔の言葉で


「待ちびと わろし」

「けつこん わろし」


とか書かれてるし。嬉しくもなんともねぇ!


面白いよ。

やることが違う。さすがだわ。

さすがは神。


一応フォローっぽい事も書かれている。


「誠実な生活を心がける事で吉は長続きし、凶は吉に転じます」


いやそれで済ますならもうおみくじなんて全部「誠実な生活を心がけましょう」でいいやんか…。

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