2話
俺達は教師達との対決をするために学校にきていた。
発端は校長のイカれた考えに俺が反抗したこと。
対決開始まではあと60分を切っている。
俺は3年B組の教室にいるメンバーに声を描けた。
一哉『みんな、本当に勝手なことしてごめん…でも、ここで
勝てばなんでも要求できるから…頑張ろう』
真春『絶対勝つよ。当たり前じゃん』
勇紀『作戦はあるのか?』
一哉『作戦は考えてある。けどそれは理科室とパソコン室にいるメンバーと通信をしながら伝えるから少し待って』
勇紀『あぁわかった…そろそろベストとナイフを着用しようか』
一哉『そうだな。…ナイフは全部で200本。これを2つの部屋にも持っていかないといけない…真春、勇紀行ってきてくれるか?』
真春『1番頭がいいあんたに従うよ』
勇紀『真春に同意』
一哉『じゃ、2人にはパソコン室と理科室のリーダーをそれぞれ任せる…どちらがどっちにいこうか』
勇紀『じゃ、俺はパソコン室いくよ。情報やパソコン系の成績は真春より上だし…なにかと作戦を考えるにも役にたつ』
真春『教師を倒すのにはどんな手を使ってもいいんでしょ?』
一哉『流血したり出血するような怪我とかさせなければ…な』
真春『なら、理科室にある薬品使って…相手の気をそらしたりするのはいいんだね?…じゃ、私は理科室にいくよ』
一哉『あぁ…頼んだ。200だから60本ずつ持っていってくれ。
予備込みでね』
真春『了解』
勇紀『3つの部屋の接触は?』
一哉『基本リーダー同士の接触はなし…携帯やパソコンを通じて連絡を取り合うようにするよ』
勇紀『ここの教室にパソコンなんてあるか?』
愛実『私のMyパソコンを用意したよ。私のこの対決用のアドレスのメモ渡しとくから、これに長文とかの場合は連絡を』
勇紀『お、おぉ。了解…じゃ、チーム西野の検討を祈る』
一哉『おう。じゃあ…どこかで』
2人は各教室へ向かっていった。
一哉『里奈!』
俺はクラスNo.4の秀才で陸上インターハイ3位の長沢里奈を呼んだ。
里奈『なに?西野君』
一哉『里奈の俊足を使ってたのみたいことがあるんだ』
里奈『うん、なに?』
一哉『対決開始前に理科室で真春から発煙筒を受け取ってほしいんだ。そして対決開始と同時に職員室に槍投げの名人の海人に発煙筒を投げさせてほしい』
里奈『なに、特攻隊?犠牲大前提なわけ?』
一哉『違う違う…ナイフを投げるんじゃなくて、発煙筒をおもいっきり職員室の中に投げてほしいんだ』
里奈『なんのために?』
一哉『発煙筒で煙がたかれれば、少しは焦って人が出てくる。
その瞬間にパソコン室チームの4人が教師を突く』
里奈『ふーん…私がいく意味は?』
一哉『指示係…おわったらここではなくてパソコン室で待機を』
里奈『ふーん…まあいいよ』
一哉『教師で手強いのは体育教師と数学教師だ。
頭の回転と力の組み合わせでこられたら俺らは勝ち目がなくなる。あいつらとやる前に脱落者が多くならないために任せるぞ』
里奈『はいはい、わかりましたよ…リーダーさん』
歩美『一哉、あと30分だよ』
一哉『歩美了解』
今回時間や作戦開始時間の管理をしている桜井歩美。
一哉『真春と勇紀とのグループラインで電話を掛ける…全員静かに』
TEL
一哉『もしもし?真春、勇紀きこえる?』
真春『きこえてるよ』
勇紀『おう』
一哉『今から作戦を伝えるよ。1度しか言わないからよく聞いて。まずは真春の理科室チーム。今、里奈がそっちに向かってるから
里奈に発煙筒を渡してくれる?試合開始と同時に職員室が
空いた瞬間に槍投げの海人が発煙筒を投げ込むから』
真春『了解、私たちのチームから誰か攻撃に加える?』
一哉『いや、その必要はない』
真春『了解』
一哉『次にパソコン室チーム。今からすぐに職員室横のトイレに待機して。少しでも教師が焦ってでてきたら不意をついて攻撃。
使う人数は4人が一番だけど…それは勇紀に任せる。
人数を変えた場合は俺にメールをして』
勇紀『了解。…いや、4人でいこう。数学体育教師の2人を消すのに人を掛けるべきだ』
一哉『(さすが勇紀だな…)だな。取り敢えず最初はその作戦で。
万が一失敗した場合かなりの人を失うから慎重に。
失敗した、無理だと思ったらすぐに一番近い待機室に逃げて』
2人『了解』
一哉『じゃ、また連絡する』
俺は電話を切り、歩美に時間の確認をする。
一哉『歩美、開始まであと何分?』
歩美『あと10分で開始。』
一哉『了解…じゃそろそろ。』
俺は里奈にLINEをいれて試合開始に備えた。
…と、その時、放送がなった。
校長『さあ、教師と生徒諸君、対決開始まであと10分を切った。
いきなりだが、私は対決に参加をしない。
生徒諸君は普通にやっても勝ち目がないと見込んで1つ教えてやる。99人の教師がすでに動き始めているぞ?
ちなみに言うと99人のリーダーは3年主任の赤坂先生だ。
赤坂先生を倒せれば君たちの勝ちだ…まあ検討を祈る。
私は放送室から脱落者の名前を放送していくから
それで作戦を建て直すがいい。では検討を祈る。あと3分だ』
そこで放送が切れた。
一哉『(は…?校長がでないだと?…赤坂…厄介だな…)』
赤坂とは体育の教師だった。
元バレー全日本の選手…身長は190cmを越えている。
俺の携帯が不意になる。
一哉『真春…?』
TEL
真春『一哉、校長がでないってどういうこと?』
一哉『俺も驚いてる…赤坂がリーダーなら、最初から終わらせることはできなさそうだな』
真春『しかも、もう動いてるんでしょ?職員室待機チーム危なくない?』
一哉『真春のチームから少し応戦メンバー出してくれるか?』
真春『了解。赤坂が動いてたらまた連絡する』
俺は電話を切った。
再び校長の声が聞こえてきた。
校長『対決開始まで残り10秒……3.2.1.対決開始!』
ついに教師との対決の鐘がなった。
一哉『(さあ…どうくる…?赤坂!)』
俺がそう思った瞬間、俺の携帯が鳴った。
表示された名前は…里奈…?
TEL
里奈『一哉!!2人仕留めたけど…赤坂が動いてる!!!私と海人はなんとか逃げてるけど、パソコン室チームのメンバーが今追われてる!!赤坂の背が高いせいで普通の生徒じゃ腕を伸ばさないととどかない!そのハンデで殺る前に殺られる!!』
一哉『なに!?赤坂が動いてる…!?(まさか…先手必勝ってことか…)里奈と海人はそのまま理科室へ!また連絡する!』
里奈『りょ、りょうかい!』
愛実『赤坂先生が動いてたの!?』
一哉『あぁ…校長が出るものだとおもって完全に油断した…クソッ!』
放送『教師チーム国語 井上先生 美術 織田先生脱落です
生徒チーム 2-A 田村賢人 3-A 犬養蓮脱落です
教師残り97名 生徒残り148名』
校長からそのような放送が届いた。
…と同時に俺の携帯が再び鳴る。
TEL
真春『一哉!うごいてるよ!』
一哉『あぁ…里奈から聞いた…でも2人消せたから…まだ五分五分だ』
真春『赤坂は2刀流みたい…だから片腕押さえられたらもう勝てない』
一哉『確実に2本とも奪える方法を探さなきゃいけないのか…
クソッ!!!!』
真春『職員室にはもう誰もいない…罠を仕掛けたら?』
一哉『(罠……!!)それだ!!少し人がかかっちまうが
真春のチームから10にん出してくれ!
その内5人はおとり、5人はその間に職員室前に軽い電気ショック与えれる回路をセットして!』
真春『で、電気ショックはありなのね…了解』
俺は電話を切り、愛実を呼んだ。
一哉『愛実!赤坂が知っての通り動いてる…あいつを倒すには
愛実と隼人の弓道の力が必要なんだけど…いける?
まだ、やらないけど』
愛実『任せてよ!ね!隼人!』
西村隼人。弓道の達人…腕前は3段。
ちなみに愛実は腕前は2段。
かなりの強豪2人だ。
隼人『おう!…で何をすればいい?』
一哉『まあ、まだだがな?教師の人数が20人を切って
赤坂が守られなくなったところを狙う。
なんとかそれまで俺達は人数を残しておくから
遠くから赤坂のベスト(胸)を狙ってほしい…このナイフをつかってね』
隼人『は?こんなの矢と全然長さ違ぇし…これあと6本ぐらい繋げてくれなきゃきついぜ?』
一哉『まてって。…蓮!』
蓮『は、はい!なんすか?』
こいつは1年の金村蓮。工作技術は学校No.1といわれている。
一哉『ナイフは残り80本…そのうち65は確実に使う。
失敗は許されないが…12本使って矢のような長さに上手く作り直せねぇか?』
蓮『うーん…設計がしっかりあれば…』
一哉『わかった、パソコン室チームに頼んで考えてもらう。
できたら、すぐ取りかかってくれ。焦らなくていいから』
蓮『わ、わかりました!』
一哉『ってことだけど隼人、愛実どうだ?』
隼人『まあ、ものによるけど…長さが合うならやるだけやってみる。な、愛実!』
愛実『赤坂先生倒すためなら!うん!』
俺達は赤坂登場に最初は戸惑ったが
うまい具合に作戦を組んでいったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます