エピローグ:調査報告

 天の川銀河辺縁、恒星『太陽』の系、その第三惑星にて発生した知的生命体についての調査報告。

 この『人類』なる生命体、肉体は脆弱の極みにして知能愚鈍。文明、技術レベル共に極めて低く、その生態は原始的と言わざるを得ないものであり、到底、当連盟の末席に加えうるような水準に達しているとは言いがたい。

 しかし、その精神活動には高次宇宙への萌芽見られり。よって、駆除を決断するのは早計。今しばらくの間、観察の要ありと判断する。


           ――超銀河天魔連盟辺境宇宙監察官、マーラ・パーピーヤス

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