第13話 参上!改造人間ジャージマン
科学。それは人類の会得した
それは広義としては体系化された知識や経験の総称であり、自然科学、人文科学、社会科学の総称。その科学の狭義として科学的方法に基づく学術的な知識、学問。さらに最狭義として自然科学……となる。
今主人公がいるこの世界には科学はなく、代わりに魔法はある。
その世界で、とある改造人間が誕生した。
◇◆◇
魔法学校で初の実力テスト後、俺は講義を受けていた。歴史の授業だ。
「はい、だから水辺には水の神であるマリン様の加護がある、と信じられ、
マリン……あぁ、あの女神か。ちなみにアグルとはネプテューヌ……もといネプチューンとかポセイドンとかみたいな海の神の一人である。高位の神として知られ、太陽の神べデリティウス、大地の神ガイア、勇気の神カリッジ、光の神ティガに並ぶ有名な神様だ。どこかで聞いた事がある名前ですねこの神様たち……。
「ふーむ、どこでも文明の発展は水辺なのね」
俺は呟いた。
ここからの授業はふつーの授業故に割愛する。魔法の授業は描写が難しく、泣く泣く割愛した。
◇◆◇
「改造人間?何だそれは、たまげたなぁ」
俺は友達と話していた。彼の名はアイギス。アイギス・ラ=ラック。とある貴族の三男坊らしい。
「そうだよ(便乗)」
「どういうことなの……(レ)」
「巷で噂になってるぜ。何でも俺たちヒューマンを改造し、とんでもない力を得た戦士だって」
改造人間……響きがそそる。カッコいい。
「ははは、怪人が出たら来そうだなソレ」
ヤバい、フラグ立てたかも。
◇◆◇
『ふはははははははは!!』
静かな筈の朝。謎の雄雄しき声が校内に鳴り響いた。
「!?」
俺が見たのは、まさに怪人だった。人とサメが融合したような姿。目は血走り、まさに怪人だ。
「
雷魔法、
『カスが、効かねぇんだよ』
「ファッ!?」
全く効く様子がない。ワイドホークアイで調べてみよう。
名前:シャーガー
別名:改造サメ怪人
弱点:
無効属性:雷
弱点属性:炎
めっちゃ親切に書いてあるじゃん。
「鰭っつったって……!」
サメ怪人の体には鰭がない。くそっ、フカヒレにしてやろうと思ったのにッッ!
……ん?
備考:シャーガーの鰭は体内に格納されている。三〇トンの力を腹部に加えれば鰭が飛び出るのでその時に攻撃すべし
思っきし攻略法書いてある。
でも、俺には無理だ。力を増やす魔法の原理は体に魔力の見えない筋肉を生成し、縮める力を高めて威力を上げる魔法だ。今んところ、俺の限界は腕で五トン、脚力で二十五トンだ。五トン足りぬ。しかも、今は脚力か腕力のどちらかにしかかけられない。
「やべー、詰んだわ俺」
奴のキックが俺の腹部を穿つ。痛い。死にそうだ。
「……まずったな」
俺は死を覚悟したが、追撃は無かった。
シャーガーは、謎の戦士に吹き飛ばされたのだ。
『……!ジャージマン貴様ッ!』
『俺はジャージマン。科学の粋を結集させた、人類の叡智さ』
ジャージマン。彼はそう名乗る。
ジャージを象ったような鎧。まるでシャチのような顔面。白い模様が複眼になっているのか。あそこは目じゃないんだがなぁ。
『オレ様の野望を邪魔すんな!』
『お前は俺に殺されるのは目に見えているぞ、シャーガー!!』
ジャージマンは踏み込み、インローキックを打ち込む。その勢いとともにソバットを打つ。
『!!』
「……すげぇ!」
歯が立たなかった相手に、たった一人だけで圧倒している。それに感動したのだ。
『死ね』
ローキックから膝蹴り三発。レバーに入り悶絶するシャーガー。
『グォッ……こんな所で……』
「弱点が丸見えだ」
偶然にも、奴の鰭が飛び出た。俺は炎の魔法を撃つ。
「
鰭に俺の魔法が当たる。
『サンキュ。俺も溜め終わったところさ』
彼の右足が光り輝く。
『ふっ!』
空に高く舞い上がり。
『アークブレイカー!』
飛び蹴りを、奴の鰭に放った!!刹那、爆発四散するシャーガー。死亡確認してから颯爽といなくなったジャージマン。
「……カッコいい!」
ヒーローって、こういう事なんだな。改めてそう思った。
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