選択は恐怖だ。だが、進まねばならない。
堕神
第1章 はじまりの『選択』
第?話
大したことはない。
ただ、つらつらと書きたいだけなのだ。
世間への対応、自分への理解。
そういうものがどれだけ必要なのか。
本当はわかってるのでは?などと言われても、「わかってるふり」なのかもしれないし、「わかってるはず」なのに心底わからないのかもしれない。
そんな自分が、歩き出せるわけがない。
そんな自分に何かできるわけはない。
世界は優しくないのだ。
漫画みたいに一コマ吹き出しの「お前が変わらなきゃ何も始まらないだろ!」と言うセリフから主人公の態度が一変し、その次コマには明るい未来へのレールに乗れるなんて、できやしない。ありもしない。
ゲームみたいにやり直しが同じ時間軸で行われるはずもない。
ただ毎日ログインしていればゲーム内通貨が手に入るなんて夢もない。
今生きている自分とは、そういうある種捻くれた状態の代物なのだ。
そしてこの「思考」というものも、大して意味はない。
自分の「何かやりたい…かも?」な状態を解消するための整理道具に過ぎない。
さて、言葉には昔から「魂」が宿るといわれる。
「言霊」というやつだ。
自分はこの「言霊」が大嫌いだ。
コレに捕らわれているからこそ、言い切ってみる。大嫌いだ。
「言ったことが本当になる」は得てして「言ったことを実現する」に他ならない。
そんな言葉を誰か吐けるか。
誠実でありたい、とは大見えきって言えないがそれでも「嘘つき」になりたくない、が大きすぎる。
それは多分「理想」が大きすぎる反動からなのだろう。
それを他人に説かれても、いや自分で理解しても、その「理想像」は崩れない。崩せない。果ては理解し、壊せとなる。
無茶を言うな。
何年こんな思想でいたと思っている。
具体的に言いたくないが、既に周りがソレを理解し納得し諦め行動できるときにはソレの存在など知ったことではないを貫いた。
自分を着飾る時期にはソレを放り投げ、
自分を見つめる時期にはソレを無視し、
自分が困らないからソレを捨ててきた。
そうして困ってからようやくソレと向き合うと、周りは平然とソレと付き合っているのに対し此方はソレの見方すら知らない。
人の手を借りて行けばいい?巫山戯るな。人の手の借り方すらわからないわ。
そうした自分の生い立ちなど放っておこう。
此処は、そんなリアルからは目を背けてあたかも「バーチャリティ」に生きられる、そんな場所なのだから。
理想像は簡単だ。
アバターを作ればいい。
人に好かれるような見目に自分の好きな色を混ぜる。厨二病臭い?知ったことか。
高めの身長に、漫画にいそうなショートカット。…ミドルとやらか?
目はもちろん好きに変えて、つり目だけどどこか愛嬌のある表情を出せる。
体型なんぞモデル体型とやらを参考にすればいい。
ゲームにある「選べるアバター」なんぞ万人受けするものばかりだ。それを参考にさえすればどんなに奇抜だろうと「嫌われない」とのだ。
後はボタンを押せば出来上がる。自分だけの好きな見た目、好きな状態の「アバター」が。
押す勇気はあるか?
今を捨てる覚悟はあるか?
不確かな未来など知ったことではない。
死の恐怖すらも捨てて、近隣のすべての関係を壊し、好きに生きる覚悟はあるか?
地獄の門とやらにも書かれているだろう。「ここから先は一切の希望を捨てよ」だか。
やるからには支えてやる。
やるからにはついていてやる。
だが選択するのはお前だ。
後悔はないか?
これから先は戻れない。
「自分の意思」で、選ぶのだ。
攻略法など決まってない。
攻略の参考など何もない。
世界に蔓延るエッセイなど参考にならない。
飽くまで自分しか知らないものなのだ。
それでも現状を変えるため、押すと言うならもう止めはしない。
戻れないことを理解できたら、さっさと選択すればいい。
YESかNOだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます