『そうだったっけ、覚えてないや』

夢を叶えるまでは地元には帰らないと言い張っていた彼女。

先日、夕方に立ち寄ったスーパーでバッタリと再会した。

膨らんだお腹をさすりながら、恥ずかしそうに7ヶ月なの、と答えた。

未だに遠い日の約束を追う自分が馬鹿らしくなった。

なあ、覚えているか。お互い夢を叶えたら、その時は……って。

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