灰色の存在

アイリ

灰色の存在(1

「僕は障がい者だ」

そうこの子が言ってもきっと誰も信じない


身体に出ているわけでもない

喋れないわけでもない

字が書けないわけでもない


だけど、身体に出なくて

他の人より理解の速度がかなり遅い

ある一定の興味を示したものに

熱心になり、飲食を忘れるくらい夢中になる

他の人から「不思議な子だなぁ」と

言われた

ある障がいを持った子供のお話

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