天然系豚骨ラーメン

 、、、それにしてもギャップ、すごいなあ。

私が彼を見てふと思ったことだった。顔はさっぱりと、のほほーんが混ざっていてまさに天然とんこつラーメンのような顔立ち。タレ目、スッとした高めの鼻、前髪でよくは見えないが一発で太いと分る眉毛。口は妖艶で本当に女子みたい。

、、、


「、、、かわいい系じゃないか。」


私はつぶやく。、、しかないだろ(照)


「ほっほー?顔見てにやけてる変態発見しちゃったぞ?」

「あ゛あ゛ぁ?誰だ変態ゴミとは。どこにいやがる??」

「はーいはい。私でしょー、寿もお局様も。男子の顔を眺めて満足するのが私なのー。」


 みんな影に隠れてあの子見ながらキャーキャー言ってるじゃん!


「でもなあいつ、なーんか喋りかけづれー雰囲気っつーの?持ってんだよな。」

「それな!!なんだろねー。だって実際にお人好しすぎる変態ヒーローが喋りかけてないからみんな喋りかけないんだと思うよ?見てるだけっていうか、、。」


寿の意見が正しいのかも。誰かが先陣切って行かないとみんなどんな人かわからないから黙ってるのかもしれない。女ってそういう生き物だ。だからお人好しという性格が重要になってくる。お人好し、最近はフレンドリーとも言うらしい。

、、、ん?フレンドリー?


「ねえ、寿。もしかして切り込み隊長役って、、この私?」

「ピンポーン!だいせーかい。だってフレンドリーな人って確実に琴でしょ~」

「ほらいけ!変態ゴミ。」

「いってらー!変態ヒーローさん♡」

「どいつもこいつも変態って言いたいだけじゃん。もー。」


 実を言うと、入学したときに、自己紹介で自分の長所を言えってあの狸爺が言ったもんだから、適当に考えて思いついたのがフレンドリーだったのだ。カタカナを言えばどうにかなると思った結果です(泣)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る