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『私はあなたを落とした後も動揺する様子もなく、むしろ気分よく滑り台を滑ることができました。
周りの子供たちがざわざわしていても、それを楽しむようにしてブランコに乗っていました。
私は薄情な人間なのかもしれません。昔から、今も。
その呪縛を解くために、一人よがりかもしれないですけども、あなたに手紙を送ることで肩の荷が降りるような気がするのです。
ここまで、読んでいただいて本当にありがとうございます。
私の一方的な気持ちですが受け取ってう』
塔はここまで読んで、手紙を封筒にしまった。送って来た人に心当たりがなからだ。手紙を脇に置いてある机の引き出しにしまい、ベッドに寝転ぶ。
「やることないなぁ」
外は晴れている。塔自身の体にはいたって健康なはずなのにこんなところにいなくてはいない理由がわからない。
ドアがノックされる。
「やぁ」
そこには秀介が立っていた。
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