第474話 ミノタウロスか

《こ、殺される…! ア、アイツ

 が…、追いかけて来る!!》

 アレクは悪夢に魘されているよ

うだ。

 必死に助けを求めて、身体が

小刻みに震えていた。


「アイツって誰だ?」

 オレが訊くと、アレクは恐ろし

げな顔で首を振った。


《あ、悪魔だ…! 

 猛牛の顔をした悪魔だ!!

 助けてくれ…!!》

 オレの手を取りギュッと握った


「猛牛の顔…! ミノタウロスか

 !?」


 

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