第292話

 山の麓の大きな洞穴の前に

オレたちは来た。 


「この洞穴の中に《影喰い》は

 潜んでいます!!」

 美少女が指を差した。


「ン~…、洞穴の中か……?」

 オレは眉をひそめた。


『うっ、わ~!』

 SHELLYは悲鳴を上げた。

『私、パスね!』

 珍しく逃げ腰だ。


「なンで?」


『洞窟って、なンか、コウモリ

 とか、足の一杯ある虫が居そう

 じゃン!!』




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