第156話 《レゥ=ルーラ》編
どこからか、声が聴こえた。
「ノア……!」
小さな声だ。かすかに、オレの
耳に届いた。
「ノア……!!」
また声がした。聴いた事のない
女性の声だ。
甘い匂いが漂ってきた。
ナゼか、胸がときめいてきた。
「うぅ……!」
オレは小さく呻いた。
「ノア!起きなさい!ノア!!」
耳許でオレを叱っていた。
「ムッギュッ」
何か、柔らかなモノがオレの
顔に乗ってきた。
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