第11話 《アンジェラ》

「ああ、アンジェラ!!」

 オレは、この【眠り姫】を《アンジェラ》と名付けた。

 


 何しろオレは部屋じゅうアイドルのアンジェラだらけにしていた。


 壁にも天井にもアンジェラのポスターが隙間なく貼ってある。


 当然だが、握手会にも必ず出向いていた。


 小遣いの大半はアンジェラのために使っていた。


 そのアンジェラと【眠り姫】がそっくりなのだ。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る