149.自分なりの「創作論」とやら
Twitterを閲覧していると時折流れて来るのが「創作論」ですが、実を言うと私は全く気にしていないんですよね。
信用していない訳でもありませんが、正直なところその創作論はその人に限って言えるからじゃないかと思っています。
私もそれなりに創作歴は長い方ですが、色々と悩んで書いて来てようやく自分なりに何かをつかみかけているところです。
それを具体的に言葉にすることは難しいですし、書くことができてもそれは100%伝わり切るのは難しいと思います。
「まおはな」を40万字書いてきて、改稿して、「封ドラ」の構成を練って、裏設定から言動を引き出し、昔は苦手だった詠唱を考え、「NEXUS」で巨大ロボの戦闘を学び、「ミサキ」で神道や祝詞、心霊関係を学び、完結させる経験値を得て、「昔話をリメイクしてみた」や「限突勇者」で自由な発想とはっちゃけ……これまでの作品たちを書いて来る中で得たもの全てが今の自分が書いている作品に生かされています。
だから「創作論」って、そういう見えない所がかなり影響した上で具体的な言葉にされているので、同じようなことを言っていても作家ごとにその背景は違う気はします。
作家になれる、書籍化する、有名になる近道があるならそれは嬉しいことですが、ずっと創作を続けて来るにつれて自分の土台がまだ知識不足のあやふやなものなんだなあと強く自覚してしまったので、むしろそれで書籍化しても「それで大丈夫なのか?」と不安に思ってしまいますね。「この話は面白いのだろうか」と自信がない書籍化作家さんもいますが、私はこっちの方角で自信がないと言えます。
たぶん、公募などで受賞して認められることでその辺りは固まっていくのかも知れません。ですが「まだ足りない」と心の中で思っている以上、どんなに有用な「創作論」を目にする機会があったとしても自分にはそれを十全に活用することはできないと思います。
まあ、きっと満足する時は訪れないでしょうが、少しでも自信をつける方法、土台を固める方法は、もっと多く書いて、読んで、考え続けることじゃないかなと思います。得た知識や技術は書くことでしか表現できませんし、書かない限りもっと良いものにしていくことはできないわけですし。
泥臭いですが、とにかくこのやり方でやり続けることが自分にとっていい事だと思っています。
あ、真似をする必要はありませんよ。
よく言えばまだ成長しようという向上心に満ちたやり方ですが、悪く言えば延々と自分の欠けているところを探すやり方なので下手をすると泥沼にハマりかねません。
自分に合ったやり方をまずは見出しましょう。
自分なりに学び、得たものを大事に育てていけばどこかで花開く時が来ると信じてます。
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