144.終わり時を考える

 長編連載を続けているといつかたどり着くのが最終回。

 壮大な冒険も、やきもきさせられた恋愛も、ドタバタのコメディもその時を迎えれば物語は終わりを迎えます。読者にとっても、作者にとっても作品や登場人物たちとのお別れの時です。


 執筆活動を続けているとその瞬間がやってきます。私は元々気づいたら長編作品を書いてしまうことが多かったので、その経験が非常に薄いです。惰性で伸びてしまうこともあれば、話を作り込み過ぎて当初より伸びてしまったりもしまったためです。(私の悪い癖ですね)


 「完結させると莫大な経験値が得られる」という話は創作界隈にいるとあちこちで聞きます。それは確かです。話を終わらせる。その為に伏線を回収したり、物語を収束させていく。その技術は物語の中でたった一度しか味わえません。

 話をまとめる力というのは確かに大きな経験になるのでしょう。途中で書くのを止めてしまう(=エタる)と、それを手に入れられません。


 今書いている作品たちも、結構長編連載がたまってしまいました。一つ一つ完結に導いていくのが今年の目標ですが、果たしてどこまで進められるのか。

 20万字以上になると話の行く末は見えてもそこへたどり着くまでにあと何文字費やすのか、想像できません(汗)

 ただ、そろそろ終わらせてあげなくちゃ読む人たちにも限界がありますからね。書きたいからと言ってまだ何年も付き合わせては失礼です。そろそろラストに向かわせようかと思います。

 一番ラストに近いのは「まおはな」と「NEXUS」。この2作を終わらせる時が楽しみでもあり、寂しくもありますね。


 愛着もあり、まだ一緒にいたいと思いながらもちゃんと終わらせてあげなくちゃいけない。そんな思いを抱えています。でも、次の作品を書いていくためにも、もっと力をつけていくためにも、作品とのお別れは必ず避けられないのです。


 今回はこの辺で。

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