58.桜が咲く季節といえど…

 北の大地はまだ雪が残っています。まあ、さすがに雪よりも雨が降るようになってきましたが。そもそもこちらでは桜が咲くのは四月下旬から五月のどこか。サクラサクもサクラチルも意味が通らないのです(笑)

 小説で季節ネタってそう考えると難しいですよね。バレンタインみたいに特定の日時に行われるならともかく、「暦の上で」や「時期的に」だと本編の場所や季節と合わなくなることもありますし、北海道と沖縄だとそもそも気候が違う。


 これがファンタジーになるとさらに面倒なことになります。気候や地理的条件に加えて魔力や魔物など、別の要素が加わります。ですが「本来の状況と違う」というところから異変に気が付ける、事件の幕開けという流れに持っていけます。

 地理や地学の知識を持っているとこの辺は色々と作り込めますね。季節風、偏西風による気候の違い、農業の構造の違い。地理的条件によるフェーン現象や洪水の発生。他にも様々なものがネタになります。物語の中で詳細に書かないとしても、それを知っているか否かで物語を作る幅はかなり変わってきます。


 とある物語を書くのに「必要な知識」って、実は相当広い分野に及んでいるのかもしれませんね。「必要ない」という人もいるでしょうけど、私はそういった知識に裏付けされた設定が出てくる話が好きです。

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