第4話 朝も 夜も 昼もない部屋

朝も 夜も 昼もない部屋


閉じ込めて みたい

彼方を


細い白い手足 病的なうなじ

噛り付いて 赤い体液を 口腔で感じ

口移し


 香は 君と僕にふりかけられた 薔薇香水


 柵越しに 絡む手と手


 視線は 檻 僕らを捉える 有機質な檻


 ぁあぁあと 声を出して 咽喉をなぞる 

いつのまにか 彼方は 私



 実現させたい

 地下檻監禁変質愛

 飼いたい… 奴隷=スレイブ=犬を。

 骨の浮いた 肢体

 白い肌 温む黒い皮 煌くアクセサリィ 赤い舌

 僕の事だけ 考えて

 僕のために 生きて

 一日中 僕との 快感享受だけを 考えて…

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