説明に困るし、面白いかどうかも答えにくいし、人に勧めようとは思い辛いけれど、衝撃は強い映画を観ました。
『鉄男』なんですけどね。こんにちは。木元です。
早速観たんですよ『鉄男』。鉄男って書いて「てつお」って読むんだそうです。レイティングはR15+。何か面白い映画無いかなって、ネットフリックスをうろついてたら偶然見つけまして、「凄い。モノクロ映画じゃん。一回観てみよ」と、それは軽い気持ちでマイリストに入れたのが出会いだったんですよ。あらすじも嫌じゃなかったし、モノクロ映画なんて、生まれてこの方観た事無かったので。
テレビがカラーになったのは1960年代、映画がカラーになったのはその10年前ぐらいらしいので、『鉄男』が公開された1989年とは、既にカラー映画は存在していた訳です。という事は、わざわざモノクロで撮ったのかなと解釈して、その点でも気になったんですよ。単に予算の関係かもしれませんが。予算も大きかったのかな。お金かかってるとは思いにくい内容でした。場面がほぼ、せっまいアパートの中か、工場の二つでしたし。
まあ、ストーリーは、ある日、身体から小さな金属片が突き出ている事に気付いた男の生活が、徐々に狂い始めるというものなんですけれど、台詞、説明、ほぼ無しで、「何でそうなんの?」と意味不明なシーンの連続で、いんやーこれ好事家の中の好事家向けですねって内容ですハイ。私が親なら子供には見せません。でも最後まで観ちゃったんですよ。約一時間の内容だからという部分もあったんですけれど、何でだろう。
「面白いですか?」って訊かれたら、「ストーリーは面白くないよ。演出って言うのか、撮り方は面白いけど」になるんです。低予算だと分かるのに、安っぽさを全く感じなかったんです。多用されるストップモーションの使い方とか、モノクロだからこそ映える金属の質感とか、スピード感のある場面の切り替え方に、やたら頭に残るガンガンとした音楽とか……。に、目を向けると、面白い映画だなとなるんです。ストーリーは本当に意味不明ですよ。突飛と言いますか。あーのー、子供には本当に見せなくていいです。レイティングとしてOKだろうと。
映画好きになら……。「こんなのあるけど観た事ある?」って、話そうかな。いや、話してみたいですね。『鉄男』を面白く感じる人ってどういう感覚してんだろう。変な人なんだろうな。
こういう、誰に受けるか全く分からない作品って、熱狂的なファンが付くじゃないですか。その手の映画です。何作か続いてる上に、今年は三十周年という事で、記念上映だったりTシャツ販売されていたようですし。マジ……? 何で……? 確かに、衝撃的な内容でもあったので、観終えてから暫く、圧倒されましたけどね。心臓がバクバクしてたな。
という訳で、『鉄男』を観たという話でした。勧めはしませんが、もし気になったのなら……。観ても、いいんじゃないですかね。「何これ?」って感じても、私は「その通りだ」としか返せません。
では今回は、この辺で!
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