四月の風

四月の風

桜降る午後

子どもの泣き声

人々の話し声

空は透き通る青

地面は桜の海


晴れ渡る空も

会っている人も

全てが嘘に見える


偽りの姿で街を歩いた

ほんとうの自分は

どこかに姿を消した


ただ一つ

今日は

君の言葉だけが

ほんとうだった


君の

嘘みたいな言葉


君の幸せが

ほんとうになるとき

私は安心して

君の手を握り

幸せになってね と

微笑んで告げる

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