第2話 運動会

 土曜日は子どもの運動会。

 上級生はよさこいソーランを演舞する。一番の見所だ。グランドは招待されたお年寄りたちと、子どもたちの保護者で埋めつくされ、さらに運動会を熱気で包んでいる。

 休憩時間になると子どもたちはそれぞれ保護者席に戻り、水を飲んだり軽く食べて栄養補給した。

 私はついさっきまでグランドで走っていた子どもの汗を拭きながら、子どもに衣装を着せていく。気分は舞台袖のマネージャーだ。時間がない。

「体育館に集合してくださーい」

 先生の放送を合図に、衣装に着替えた子どもたちが校舎へ駆けていく。うちの子どももそうだ。背中を軽く叩いて「がんばれ」「見てるよ」と言うと「ん!」と笑って元気に駆けていった。

 生徒たちはよさこいソーランを見事に踊りきり、今年の運動会も無事に終了した。

 戻ってきた子どもと合流し、荷物をまとめて、のんびり帰宅した。



 ここで目が覚めた。

 折しも土曜日の朝で、特にイベントなどない日。夢の中ですでに一日を終えていたので、寝起きから疲労しきっていた。

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