第46話 八月の終わりの寂しさには慣れない

 夏休みというものと縁遠い立場になって久しいというのに、八月も終わるというこの時期になると毎年毎年性懲りも無くやたらと寂しくなります。

 なんなんでしょうね。昨日、深夜にやっていたテレビでも似たようなことを語っていましたが、このなにやら持て余す感じの切なさはいつになってもやりきれないものです。

 九月になると一気にすっきりするのですが。


 こういう時期になると無性に研ナオコの「夏をあきらめて」を繰り返し繰り返し聴きたくなります。不朽の名曲ですよね。お若い方は検索して聴いてみてください。


 ……こういう大人びて艶っぽい曲が似合うような小説を書いてみたいような気持もあるけれど、資質的にに向いてないにも程がありすぎる……。



 そういえば、わたしにとってもカクヨム的にあきらめたことの多かった八月でした。

 本当は夏向きに短い話を二つほど書きたかったのだけれど、体力を使い果たして連載作をぼちぼち進めるので精いっぱいでした。残念。



 九月に入っても去年のようにバリバリ書くのは難しそうですねえ。というよりも、去年が正直どうかしていた。

 一週間に1回から2回、何かしら更新することを目安に頑張りたいです。


 とりあえず、あまりに読まれないので私自ら「読んでくださるのは有難いけれどできれば他のから読んだ方がいいよ」とネガティブキャンペーンじみたことまでやってしまっている現連載作の完結が当面の目標です。

 読まれないけれどやっぱり自分が読みたくて書いている物語なので私は楽しいし、ここに出てくるキャラクターもみんなアホで可愛いです。特に主人公は叩こうが罵しろうが何をしてもくらいついて来る、少々粗雑に扱ってもへこたれないどころか食いついてくる丈夫なヤツになってくれたので書いていて信頼感がありますね。


 ただ無駄に広げた風呂敷をたためるかどうか、ちょっと心配しております。まあ走ればゴールに着くように、書いてりゃそのうち物語は終わりますしね……書かなきゃ終わりませんが。



 ちなみに私のストーリーの組み立て方は、基本的に「しずかちゃんと僕が結婚したら君たちが生まれてこないんじゃないか」というのび太の疑問に答えたセワシ君の回答と極めて近いものです(「大丈夫、途中でつじつまをあわせるから」「東京から大阪に行くためにどんな交通手段を使っても方向さえあってれば必ず大阪には着く。それと一緒さ」みたいなやつ。詳しくはドラえもん第一話参照)。


 2018年8月27日


 追記1:

 現連載作の主人公は、私自身「なんでこんなトンチキなヤツになったんだろう」と首を傾げてしまうような爆弾娘になりましたが、多少ひどい目に遭わせてもへこたれないし負けないし、バカなマネもさせられるヤツに育ってくれたのでありがたいっちゃありがたいやつでもあります。


 追記2:

 基本的に私の作劇は本当にこのドラえもん第一話のセワシの理屈方式ですね……。

 結末さえ見えてればなんとかなる、なんとかならなくてもとりあえず結末まで行く、行けたら結果的になんとかなってる、実はなんともなってなくてもなんとかなってることにはなっている、何しろゴールに着いてるんだから、です。

 逆に言うと、結末が迷子になればそこでお終いです。

 だから、結末が見えないまま始めた長編なんかは、結末探しに一生懸命になってます。

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