第3章
決闘 (1)
佐藤先生に放課後、屋上に来るように言われた。
屋上に続く階段を二階分登りきった後、
黒く塗られた鉄製の古びたドアを開けると、そこには。
今までの優しくて、他の子からも人気がある佐藤先生とは
別人の様に、残虐な笑みを浮かべる佐藤先生の姿が有った。
彼は、右手の中で器用にクルクルとナイフを回転させていた。
「遅かったですね…。あなたに会わせたい人がいるんですよ。」
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