淡い期待



 夜、喉が渇いた。

 家で麦茶を飲んでもいいのだけど、勉強の気分転換を兼ねて近くのコンビニまで歩く。

 たった100m。その間にある別れ道をなんとなく見てしまう。期待なんかしてないのに、そこになんとなくあの子がいる気がして。

 次の別れ道にも次の別れ道にもいない。当たり前のことが少し寂しくなった。


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