人間にとって都合よく進化した花

 風船を浮かせるためにヘリウムガスを入れる。


 空を旅する風船はいつか割れ、ゴムの膜から飛び出した種子は地上に花を咲かせる。


 現代の花は汚染物質を吸収する清掃機能がついた。


 過酷な環境でも育つ植物に目を向けた人間たちは、種を入れた風船をたくさん飛ばした。



 さて、たくさんの花を咲かせるためにどれくらいのゴム(この場合、割れた風船を指す)を放置しているのだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る