第25話 四輝石
バイドエリア 山岳区間
そこには未成年者は立ち入ることができない。能力物質・ステロメダというものは非常に大きな力を持っており、未成年者がそれを吸収してしまうと体のコントロールが効かなくなり、最悪死に至ることもある。そのため、麓には何重ものセキュリティ、越えられないようにする見えない壁が施されている。
「てなわけで、ユリアはここで待っててくれよな。」
「わかりました!」
ユリアは未成年者なので立ち入ることができない。
「行くか。」
グザナギは麓へと足を入れた。
いろいろ飛ばして山頂。そこは割と平らで、中央に岩が突き出ているくらいだ。
「着いたぞグザナギ。」
「よく来たね。」
「!? さっきまで誰もいなかったはずだが・・・・」
急に一人の人間に声をかけられる。
「ここは吸収の祭壇。」
「でも、そこに入れるのは俺達【四輝石】に勝てた者だけ!」
「四輝石って言うくらいだし、4人だろ? もう一人は?」
そこにあるはずのもう一人の姿が見当たらない。
「はあ・・・・、隠れてんなよ、エナシェ。」
「!?」
「わかったよ。 たく、俺はここに居座るのは嫌いだってのに」
グザナギは四輝石の一人だった!?
「さっさと戦い始めなきゃ世界は-」
どこからか黒く輝く光が現れた。
「!? 魔王か・・・・」
「貴方達も知ってるのか?」
グザナギは問い掛ける。
「勿論さ。だってあの魔王は俺達が封印したからな。」
「ふ、封印!?」
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