最強テイマーになりたい!

ぺんぎん

-第0話-スキル鑑定

「うーん」

「どうしたのオリバー?」

「明日はスキル鑑定の日じゃん」

「もしかして...職業のこと?」

「そうなんだよ!立派な剣士になれるといいなぁ。リリーは?」

 スキル鑑定は年1回。12歳になった人だけが受けられる儀式のことだ。その際、オススメの職業を紹介してくれるのだが、その職業に絶対ならなければいけないわけではない。

「私は高いスキルがあれば職業はなんでもいいかな」

「それもそうだな。もう9時だし寝るね。おやすみ」

「おやすみー」


 −翌日−

 スキル鑑定は中央広場で行った。

 中央広場にいると、この村の教会の神父さんが出迎えてくれた。

「おはよう。昨日はぐっすり眠れたかい?」

「はい。ぐっすり寝ました」

 実は言うと昨日は興奮してしまい、あまり寝付けなかった。

 神父さんと何気ないやりとりをしていると、遅れてリリーが来た。

 今年は僕とリリーの二人だけだ。まあ、小さな村だから仕方ないけど。

「うむ。来たな。では、これからスキル鑑定を開始する。まずはリリーから」

 リリーの結果は[料理]Lv.3、[記憶力]Lv.1、[交渉力]Lv.1、[魔力制御]Lv.1だ。リリーの職業は料理人をおすすめされたが[交渉力]もあるので商人も向いてると僕は思う。

 そして自分の番。

 結果は、[モンスター語理解]Lv.1、[鑑定]Lv.1、そして[??? ???]Lv.??という謎スキルだ。

 鑑定方法を教えてもらい鑑定した。辛うじて見えたのは[入れ替え]Lv.1だった。鑑定結果を伝えると、疲れたのかその場に倒れこんで寝てしまった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る