報復----最期に選ぶのは?

「2分前にカナドラ国より、核が撃たれた模様です!」


瞬間、部屋の空気が凍てつく。

そして数秒後には、皆が今からでは撃たれた核をどうすることもできないことを悟った。


予想外だった。緊張状態にあるとはいえまさか核を撃ってくるとは。

もう後一分ほどで着くだろうか。

もしかしたら死ぬかもしれないな。


そして部屋が今大騒ぎになってるのを見た私は一つ咳払いをした。

そうすると、部屋はすぐに静まった。


大統領ともなれば、威厳が違うものだなというのを実感する。


「皆聞け、そして選べ。報復するかしないかを。

報復ーつまり、撃ち返すかと言っているのだ。

撃てば歴史的な大罪者となる。

しかし黙っていれば何もできずに自分の国と臣民が傷つけられる。

国を背負うものとしては、やはり報復すべきだろう。

それはこの場にいる権威持つものが決めれるのだ。さぁ、どちらを選ぶ?」


要は、名誉か役割かだ。


部屋中の皆は黙り込んだ。







——————————— あなたなら、どうしますか?










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