NHKの講義、前期で終了

NHK文化センターの文章講義は、9月6日までが前期の授業。

毎月第1木曜日に、往路1時間かかる中心地に出るのがたいへんですし、

授業もびみょーなので、これ以上つきあいきれない、と思いましたね。

べつに責めるつもりはありませんが、

授業のために使う資料を忘れるってのは、こりゃ致命的じゃなかろうか。

これでお金を取るのかとびっくり、でした。


とはいえ色んな経験が聞けたのは勉強になりました。

わたしよりもずっと年上の人たちが、細かい観察力をもとにして、たとえば

枝豆の茹でかたやそのおいしさといったことを、微に入り細に入り描写します。

または、姑さんの自己主張の色(白)は、テッポウユリのようだ、という喩えが秀逸のエッセイも

ありました。

わたしには、あそこまで書けないからなー。普段の訓練が足りてないのかなー。

ていうか、観察する能力がないのかもなー。(作家としては致命的)


2018/08/30の授業は、振替授業でした

8月2日にあるはずだった授業が、先生の都合で急に休講になって、30日に振替授業。

その授業では、ことしが 雑誌『赤い鳥』の創刊100年ということで、いろんな企画が始まっているということや、

『赤い鳥』 の編集者 鈴木三重吉の略歴の紹介、

三浦せんせが顧問監修した 『赤い鳥辞典』 の話など、

鈴木三重吉の話が中心になって、ひとしきり話されていました。

夏目漱石に、鈴木三重吉が与えた影響の話も出ましたね。

レベルの高い人どうしのフィードバック効果って、すごいですよね。

でも、鈴木三重吉は、知らない人が多い。忘れ去られるタイプの童話作家かもしれません……。


わたしの書いた童話

満月、夏の花、季節感などをテーマにして、創作をしなさい、というお題が出たので、

30日に 「きつねとお月さま」 というタイトルの童話を書いて提出しました。

制限時間は30分。自宅から童話を印字したモノを見ながら、原稿用紙4枚書きました。

ときどき、字を間違えて書き直したりしてました。

でも、完成させることが出来ました。

「この童話、いま思いついたの?」 と、驚いた顔の先生。

「いや、まえ書いたのを持ってきた。ヤマを張ってた」 と、わたし。

 タイトルを見て、「面白そうだ」 ワクワクしてる三浦せんせ。ですが周囲は書き切れなくて、

「全部書けませんでした」 という人もいました。

まえもって 用意しておくことは、だいじですね。


文章を上達させるためには

その次の回、前期最終回。

今回は、書き方の練習法について、話がありました。

1日500文字、最低でも書かなきゃダメなんだそうです。日記は不可。

そういえばこの 『日々の事柄』 は、最低500文字以上書いていますね。

今後も続けるといいかもね。書き慣れるから。(小説は書けないかもですが)

あと、古典などを読み倒すといい、という、How-to本にもある話が話されていました。

古典で本のなかの本 『聖書』 は、小さい頃から読んでますので、それで充分だと思われますが。

三浦せんせは、夏目漱石がお勧めらしい。

わたしにとって懸案の、構成を練習するには「型を覚える」 といいそうです(起承転結とかね)。

型を覚えるって言われてもねえ……どんな型があるって言うんでしょうね。

最近の小説は、型なんてないからなー。(芥川賞とか見てるとブルーになる)

でも、最近のライノベは、なんだかどうも似たようなのばっかりで、80年代の頃の 百花繚乱ぶりが懐かしい(汗)

そういう意味じゃ、型を覚えやすいんだろうけど。

なにか、違うんだよな……。物足りないんだよねー。

まあ、まずは同じような話でも、書いてみるのもひとつの手ではあるのだが。

カクヨムの『タイトル斬り』、自分だけの練習台にしてみようかな。


体験していくことの意味

文章を書くこと、芸術に関わることは、人生を豊かにするという任務があると

夏目漱石は言ったそうです。

文章を書くためには、いろんな体験を通して、いろんな感情を経験して、味わっていって、

そんな自分を表現していくことが必要なようです。

たいへんなことでも、過ぎてしまえばかけがえのない貴重な時間。

それを残して行くことで、自分の人生を豊かにしたい。

あわよくば、読者の人生を変えてしまうような娯楽小説が、書けたらいいな。

わたしは時々、ぼうっと考えてます。

自分の体験には、どんな意味があるのだろう……。

どうってことのない、なんてことのない日々が過ぎていく。

意味がない人生かもしれないけど、それでもわたしは歩いてる。

つよく、生きることを目標に、わたしは書く。

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