File1 Missing good freind
キーコーンカーンコーン
始業チャイムが鳴った
「席座れー」
先生が入って来て朝の
クラスの全員が席に座った。しかし席が一つ空いていた。
「欠席の山田は昨日から家に帰ってなく行方不明になっている、何か知ってる事があれば先生に教えてくれ。」
「サトくん、マサ君大丈夫かな?」
今こっちを心配そうにこっちを見ているのは
一日過ごし帰りのHRになり先生が教室に入って来た。
「始めるぞ、まぁ連絡する事は朝も言ったけど山田が行方不明だから出来るだけ、一人で帰るなよ」
「「「はーい」」」
先生が注意をしてクラス全体が返事をした。
HRが終わり家へ帰るために教科書などをバックに入れた。
「一緒に帰ろ!」
にっこりと笑みを浮かべて紅音が目の前に立っていた。校門を出て駅へいつも通りの電車に乗った。
「ほんと、どこ行っちゃったんだろうね」
つり革に掴まり紅音と話していた。
「あぁ、家出する奴じゃないんだけどなぁだってあいつ成績優秀だし、親とも仲良しだし……」
紅音と話していると将人がそんな事をするとは決して思わなかった。
「次は五反田~五反田~」
車掌が二人が降りる駅をアナウンスした。
駅を出て家の方向へと10分くらい歩き、紅音の家に着いた。
「じゃあいつも通り7時ね。」
「あぁ、わかってるよ。」
紅音は家へ入って行った。
何故僕達がこんな事を話しているかというと、小学生の頃、危険ドラックを使用した犯人が乗った暴走車に
家に着きリビングに行き、バックを下ろし、ソファに腰掛けて時計を見た。
「5時か、課題でもやるか……」
バックから教材を出し課題をやり始めた。
1時間ほどで課題を終わらせ、テレビをつけた、時間も時間だったのでニュースがやっていたので何も考えずテレビを見始めた。
「今日未明、体の血液が抜かれ死亡している女性の遺体が発見されました、死因は出血性ショックです。警察からは、同じ様な事件が先週も起こっているので夜は出来るだけ一人で出歩かないようにと注意喚起されています。」
「グロい事をする奴がいるんだなぁ。」
物騒な事件は起こっているが、悟達の住んでいる所は比較的、治安が良い方だが最近は少し治安が悪くなっていた。
「あっ!やべもうこんな時間じゃん」
悟は時計を見て焦る。制服から私服に着替えて隣の紅音の家へ行った。インターホンを押すと数秒で紅音のお母さんがエプロン姿で出てきた。
「おばさん、こんばんは」
「あら、いらっしゃい。ベストタイミングね、上がってちょうだい。紅音は今、上で宿題してるらしいから呼んできてくれないかしら」
紅音の家に上がり階段を登り紅音の部屋に行き扉をノックした。
「紅音ぇ!ご飯できるって」
「はぁーい」
扉が開けるとすぐさま言葉が飛んできた。
「サトくん課題わかんないとこあるんだけど……」
「後で教えてあげるから、夜ご飯食べよう」
「わかった」
二人で階段を降りリビングに向かった。そこには紅音のお父さんがいた。
「おじさん、こんばんは」
おじさんに挨拶した。紅音は先にリビングの椅子に座っていた。そして悟は、ご飯をおばさんから貰い、机に運ぶ仕事をしていた。
「紅音も手伝いなさい、悟くんはしっかりやってくれてるよ。」
おばさんが紅音に言った。
「はぁーい」
紅音が泣く泣く了承しておかずを机に持っていた。全部が机に並び夕食となった。
「悟くん、紅音今日はどうだった。」
いつもの様におばさんが学校の事を聞いてきた。
「あっ!そうだ、マサくんが行方不明になってるんだって……なんかニュースやってたぁ?」
「多分やってなかったと思うよ....大事無ければいいけどね。」
「さっき僕もニュース見たけどそんな事は言ってなかったよ、だけど女の人が殺されたってのはニュースでやってた。」
さっき見たニュースをみんなに伝えると紅音は少しびっくりしていた。
「えっ!先週も殺人事件起きてたよね。マサくん本当に事件に巻き込まれたんじゃない……」
おじさんが急に口を開いた。
「そんな滅多な事は、言うもんじゃない紅音、言霊みたいに本当にそうなってしまうぞ。」
おじさんはやはりいつも冷静であった。悟も困っている時があるといつも相談に乗ってくれて、アドバイスをくれる。
その後、色々話をしながら、ご飯を食べ終わった。
「ここに代入してこうすると解が求まる。これが答えだよ」
「わかったよ、すごいやっぱりサトくん天才だね」
紅音の部屋で課題を教えた。しっかりとは理解できていなく、悟は違う問題をやらせた。
「ちがーう!だからここに代入するでしょ。わかる?」
「もう理解したよ、ほら出来たよ。どう?」
「まぁ正解だけど後は自分で出来るね。」
「で、出来るよ!」
少し心配だったが理解したらしい。
時間も夜の9時を回っていたので家に帰る用意をした。下へ降りるとおばさんが洗い物をしていた。
「僕帰ります。」
おばさんが玄関まで見送りに来た。
「いつも勉強教えてくれてありがとうね。もう、ついでにうちで寝泊まりしたら。」
「空き部屋とか……ないじゃないですか」
「紅音の部屋でいいじゃない? 広いし。」
「な、何を言ってるんですか。そ、そんな」
悟は顔を赤くしておばさんの誘いを断った。
「気が変わったら私に言って。いつでもOKよ。」
「わ、わかりました。じゃあ、おやすみなさい。」
「おやすみ。」
隣の自分の家へ帰った。
まさかあんな事が起こるなんて気もせず、ベッドに入り目を閉じた。
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