学園生活の幕開け

昼ごはんを食べたあとはゴロゴロしたりタマと遊んだりしてまったりとした半日を過ごした。イアとサクラにはデモンは実家の執事の1人ということにした。



そしていよいよ始業式当日。この日は珍しくルルやマリが起こしに来る前に起きた俺は、一昨日の合格発表の時にもらった制服に袖を通していた。


「今日から学園かぁ。なんか学園のことを知ってから実際に入るまですごいスピーディーだったよな。権力ってすげー……」


俺は王家の権力の強さに感心しつつ頭の中で今日の予定を整理する。


「えーっと、学園に行ったら始業式兼入学式があって、その後に合格したクラスに移動。そこからホームルームをして今日の学園は終了……だったよな?」


⦅だいたいそれであってますね。お昼頃に解散と言われていたのでそのまま食堂に行ってみてもいいんじゃないですか?⦆


「おっ、そうだな。後でみんなに相談してみるか」


ちなみにデモンは基本家で待機。何かあれば従者として来るらしい。一応俺も貴族の息子だから従者で通してもらえるだろう。


こんな感じで学園の準備をしていると部屋がノックされた。


「ご主人様!起き、て………え?」


「おはようマリ。今日は自分で起きたぞー」


「えぇ!?ご主人様って1人で起きられるんですか!?」


「まぁ、今日は楽しみで早起きしたって感じだけどな」


「それでも意外です!」


「意外ってなんだ、意外って」


「あぁ、ごめんなさいっ!えーっと、朝食ができました!一緒に行きましょう!」


「はーい」


俺はマリに連れられて1階のリビングに降りた。俺とマリがリビングに降りるとみんなは既に席に着いていた。学園に通う人はみんな新しい制服を着ている。


「おはようエリック。今日は降りてくるの早かったね」


「おはようルル。今日はマリが起こしに来る前に起きてたからな」


「えぇ!起きてたの!?」


「そうなんですよ!マリが起こしに行った時にはご主人様が起きて制服を着てたんですよ!」


「おい、俺が1人で起きれないやつみたいに言うなよ。この間も1人で起きて………依頼に行ったしな」


マリとりことデモン以外にはスティラとのことは言わずに冒険者の依頼を受けていたと言っていたのでそのまま誤魔化した。

ちなみにデモンにはいなかった間のことは全て話てある。


「そう言えばそうだったね。さ、早く座ってみんなでご飯食べよっ!今日から学園なんだからちゃんと食べないとね!」


朝から元気なルルに促され俺も座る。

そして登校時間までゆっくりとみんなで過ごした。




「それじゃあ、行ってくるよ」


「「行ってらっしゃいませ」」


「お気をつけて」


俺、マリ、ユイ、りこは家の門の前で3人の見送りを受けていた。ルルは先生ということで先に家を出た。


「タマのこともよろしくな」


「はいっ!沢山お世話させていただきます!」


サクラが目を輝かせて行ってきた。サクラはタマを相当気に入ったようで特製のご飯まで作るくらいだ。タマも嫌がってないしむしろサクラにも懐いているのでそこら辺は任せている。


「もう、サクラったら……申し訳ありません、エリック様」


はしゃぐサクラを横目にイアが頭を下げて謝ってくる。


「いいって、前にも言ったけどもっと軽く接してくれていいんだぞ?」


「そう仰られましても……」


苦笑をしながらイアはチラとサクラを見て言う。


「まぁ、そのうちでいいよ。今度こそ行ってきます」


学生組は3人に「行ってきます」と声をかけて学園に向けて歩き出した。


学園までは15分ほどで着く距離で、学園に近づくに連れて学生も多くなっていく。

4人で話しながら歩いているとあっという間に着いた。


「新入生の方はこの紙を受け取ってくださーい!」


学園の門では先生数人が新入生に紙を渡していた。俺達もその紙をもらいに近寄る。

紙には後者の見取り図があり、1年のAからE組の場所に丸が付けられていた。


「まずは自分のクラスに行ってください。黒板に席の場所の紙が貼られているはずだからそれを見て自分の席で待っていてください。途中入学式はその後です。もちろん既にいるクラスメイトとお話していても構いませんよ」


「ありがとうございます」


「それでは良い学園生活を!」


俺たちはその紙を頼りに自分のクラスの教室に向かった。




────────────────────

約4ヶ月ぶりですね…………

あの、その……すいませんでした。

(毎回言ってる気がするw)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る