新しい仲間

次の日、俺はマリに起こされて目が覚めた

「おはようございます、ご主人様!」

「おはようマリ」

俺はベッドから起き上がってみんなのところに行った

「みんなおはよー!」

「「おはよう!(おはようございます主)」」

「ニャーー!」

そして俺たちは宿の人に朝食を頼んで、今はみんなで食べてい途中だ。

「今日は奴隷店に行ってみようと思う」

するとマリが

「なんで奴隷店に行くの?」

「回復系の仲間がマリしかいないからいい子がいたら仲間にしようかなって思ったんだけど」

マリは光属性特化なので回復系の魔法は得意だ。タマもいるがこの猫は回復型じゃなくて攻撃系の光属性が得意なので少し心もとない。

「ということで少しゆっくりしたら奴隷店に行ってくるけどいいかな?」

みんなは断る様子なく頷いてくれた

「ありがとな」



朝食を食べ終わった俺は奴隷店の前にいる

「カタログ的なものはないんだな」

⦅あなたは知ろうと思えばこの店に売っている奴隷を見ることができますが?⦆

(そ、そうか。そう言えば叡智神があったな・・・。教えてくれるか?)

⦅もちろんです。どのような子をご希望でしょうか?⦆

(光属性の回復系が得意な強い子がいいかな)

⦅了解しました。少しお待ちを⦆

5秒ほど待った

⦅ユイという奴隷がいますが・・・⦆

(どうした?)

⦅それが、かなりボロボロのようです。⦆

(死んではいないんだな?)

⦅はい。かろうじて生きています。⦆

(ならとりあえず入ろうか)



カランカラン

「いらっしゃい!今日はどんな子をお探しかな?」

元気のいいおっさんが出てきた。

「ユイって子はいるかな?」

「あの子のことを知ってはのか?まぁいい、とりあいず待合室で待っててくれ」

そう言われると待合室に案内され、おっさんは受付の奥に行った

「にーちゃん、この子がユイだぜ」

おっさんが連れてきた、いや、抱き抱えてきた子は右手首からしたがなく、それに左手の指も2本かけている。

見るからに酷い有様だった

「にーちゃんはこの子のことを知ってるのか?」

「いえ、光属性が得意な子を探していたらこの子がいたので・・・」

「事情は知らないわけか」

そう言うとおっさんは話してくれた。

この子はエルフの子でどういう訳かボロボロな状態で奴隷にされたらしい。

この子のステータスを見てみるとやばかった。

―――――――――――――――――


ユイ 14歳

Lv149

HP 34/3250

MP425/3520

攻撃力 479

防御力 513

俊敏力 352

魔法攻撃力 824



〈魔法〉

火属性Lv4 光属性Lv13



〈唯一スキル〉

妖精召喚



〈称号〉

エルフの子


―――――――――――――――――

「どうするよ?にーちゃん」

「この子にする。いくらだ?」

「ほんとにこの子でいいのか?言っちゃ悪いがこの子もうすぐ死ぬぞ?」

「大丈夫だよ」

「分かった。代金は大銅貨2枚だよ」

そう言われると俺は大銅貨2枚を支払った。

「毎度ありー!」

(やばいな、とりあえず瞬間移動!)




俺は部屋に帰ってきた。部屋には誰もいない。

「早く回復魔法をかけないと!」

「そして俺は光属性の回復魔法、ハイヒールをかけた。もちろん全力で。

するとユイのかけていた指は戻り右手首も元に戻った。


―――――――――――――――――


ユイ 14歳

Lv149

HP 3250/3250

MP3520/3520

攻撃力 479

防御力 513

俊敏力 352

魔法攻撃力 824



〈魔法〉

火属性Lv4 光属性Lv13



〈唯一スキル〉

妖精召喚



〈称号〉

エルフの子


―――――――――――――――――


「間に合ったー!ギリギリだな」

ユイは小さな寝息を立てながら寝ている。とても可愛らしかった。

(俺も眠いから寝ようかな)

ユイをソファに運んだ後、自分はベッドで寝た。




2時間後

「うっ・・・ううっ」

俺はなにかの視線を感じて起きた。

すると横にユイが座っていた。

綺麗になったユイは見た目は10歳くらいでエルフだからか

「おはよう、ユイ。体調は大丈夫?」

そう聞くとユイは

「あなたがユイを助けてくれたの?」

「まぁ、死にそうだったから回復魔法をかけたよ。」

「ありがとうございます。あの、名前、聞いてもいい?」

「俺の名前はエリック・アウィーズだよ。」

「エリック・・・。」

「君の名前はユイでいいんだよね?」

「うん。ユイはユイ、エルフだよ」

「よろしくな!ユイ」

「うん、あのさぁ、エリック。」

「どうした?」

「私を眷属にしてくれない?」

「いいけど、どうしたの?」

「エリックはユイを助けてくれた人。だからなりたい。」

「いいよ。」

そう言ってユイは俺の眷属になった。

「ありがと~!」



そうして二人で少し喋っているとみんなが帰ってきた。

「エリック、その子は?」

「この子はユイ、エルフだって」

「もしかして奴隷にいたの?」

「あぁ、そうだよこれから一緒に冒険をする子だからみんな仲良くな!」

みんなはその後、ユイと少し話していた。ユイはすぐにみんなと仲良く出来ていたのでほっとした

「よし!今日は何するかな?」

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