異世界転生したら生まれた時から神でした

うた♪♪

プロローグ

テンプレ的な異世界転生

俺は村田大揮むらただいき、普通の中学3年生である。

今は夏休みで学校も1ヶ月ほど休み。

つまりやることがないのである。

夏といえばアイス!ということでコンビニにアイスを買いに行った帰り、運悪く車にはねられてしまった。

(俺は死ぬのかなぁ~)

そんなことを思っていると頭の中に直接声が聞こえてきた。

(あなたはまだ死にませんよ)

次の瞬間俺の意識は途絶えた。



気がつくと見知らぬ天井。手や足の感覚がおかしい。

(派手に車にはねられたから麻痺してるのかな?

・・・アレ?ちゃんと手や足はある。だけど何かがおかしい。すごく短くなっている。それに涙が止まらない。なんでだ?)

この時俺は悟った。

(テンプレ的な異世界転生キターーー!!)

嬉しくなって心の中で叫んだ。でも実際は泣いている。おかしな感覚だ。

すると右から声が聞こえた。

「エリックはまだ赤ん坊なのに元気だな」

は?こいつ誰?見た目はちょっとイケメンで鼻が高い。だが声が少しおっさんぽいのが残念だ。てかなんで赤ちゃんなの?すると今度は左から声が聞こえた。

「ほんとねぇ~。誰に似たのかしら?」

こっちは天使のような笑顔で微笑んでいる。すごく美人で声も上品のあるザ美人という感じだ。

ふたりとも見つめあって俺の上でイチャイチャしている。

(おい!赤ちゃんの目の前、いや真上でイチャつくな!)

そう言おうとしたが赤ちゃんなので鳴き声がうるさくなっただけである。

「あらあらエリック。どうしたのかしら?」

「俺達がイチャイチャしてるから嫉妬してるんじゃないか?」

「もぉ~、あなたったらぁ~」

また俺の真上でイチャついている。

(もういいや、寝よ)

そして眠りについた。



1年がたって単語だけだが喋れるようになり、自分で歩けるようになった。

そしてこの1年で分かったことがある。

俺は伯爵家次男であり15の兄と13の姉がいる。兄、リリック・アウィーズは父、リック・アウィーズのあとを次ぐことが決まっている。

姉、エミー・アウィーズは母、エミリー・アウィーズに花嫁修行的なことを受けている。ちなみにこの世界の成人は15歳である。

そして俺の祖父、エドバンド・アウィーズは歴史的魔法使いで先代魔王を倒した5人のうちの1人であり、家には魔法に関する本や文献が数多くあることが分かった。

そしてここは異世界、なので魔法がある。

誰もが思ったことがあると思う。魔法を使ってみたいと。それは俺も同じだ。

(家には魔法に関する本があるからそれを見れば覚えられるかな?でも、この世界の文字とか読めるのかな?)

歩けるようになった俺は家にある大きな書斎、いや図書館にきた。

(まずはこれかな?『魔法の知識!初心者編』とりあえずこれを読んどこうかな。)

30分ほどで読み終わった。

この世界の魔法には、火、水、風、光、闇の5属性があり、それぞれに適正がある。その属性の適正がなければ魔法は使えない。大体の人が1つ、多くて3つしか適性を持っていないらしい。俺の祖父でも4つだったそうだ。

(そう言えば適正ってどうやって確かめるんだろう?)

はじめのページを見てみると、ステータスのところに使える属性が表示されている、と書いてあった。

(ステータス?どうやって見るんだろ?やっぱここはテンプレの・・・・・・ステータス!)

心の中でそう思うと目の前に半透明のものが現れた


―――――――――――――――――


エリック・アウィーズ 1歳

Lv 1

HP 1000000/1000000

MP ∞

攻撃力 15000

防御力 10000

俊敏力 6400

魔法攻撃力 ???




〈魔法〉

火属性Lv1 水属性Lv1 風属性Lv1 光属性Lv1 闇属性Lv1



〈スキル〉

創造神 破壊神 生命神 代行神 叡智神 空間神 結界神



〈称号〉

転生者 神 世界の理を知るもの


―――――――――――――――――

(・・・・・・・・・はい?)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る