第254話 勇者王ガオガイガー その5 その名は超竜神編
「君たちに最新情報を公開しよう!」
ガガガ語りも5回目、ようやっと主役ロボ話が終わったので、味方勇者ロボについて語りたいと思います。まずは、ガオガイガー以外で最初に登場した「
こいつらは、超AIを搭載した自律型ロボになります。その点では、マイトガインやジェイデッカーの味方勇者ロボと同じ類型ですね。ただし、前回も書きましたように、ほかにも自律型ロボが居るんですよ。それらの単なる自律型ロボと、彼ら「勇者ロボ」が違うところは、個性のある人格を持っているということと、動力源がGストーン(GSライド)だということです。
この個性を持つ自律型超AIとGストーンの組み合わせは非常に面白い現象を起こします。ロボのくせに精神論とか根性論が通じてしまうんですよ(笑)。超AIの持つ感情が、Gストーンのエネルギーを引き出す効果があるという。
大河長官が「それが勇者だからだ!」とかしょっちゅう断言しているように、実際に彼らの「勇気」が奇跡を起こすことが多々あるんですね。
さて、話しを戻しますと、氷竜と炎竜はベースは同型のロボですが、装備や色が異なります。
氷竜はクレーン車に変形する青色のロボになります。AIの起動が五秒早かったので「兄」ということになっているようです。装備としては胸から冷風を噴き出して相手を凍結させる「チェストスリラー」という固定武装があるほか、手持ち武器も冷凍光線を発射するフリージングガンやフリージングライフルになります。名前の通り氷系装備ですね。クレーン部も武器になります。性格は冷静沈着で、勇者ロボたちを総称する「GGG機動部隊」では隊長のガイをサポートするサブリーダー格になります。
これに対して炎竜は消防車に変形する赤色のロボです。固定武装が胸から熱風を噴き出す「チェストウォーマー」になっているほか、武器もメルティングガンやメルティングライフルと熱線を発射する炎系装備になります。扱うのが炎であるためか、氷竜に比べると感情的で激しやすい性格でした。ただ、さすがに消防車に変形するので、ハシゴの先端からは放水できます(笑)。そのほか、ミラーシールドという表面が鏡面加工された丈夫な盾を持っていて、防御も優れています。
この炎竜は、なぜか出撃時のバンクシーンで必ず着地時に転倒するのがお約束でした(笑)。いや、バンクシーンなんだから毎回同じなのは当然なんですが、それが作中でもネタになっていて、兄の氷竜に「何で毎回転ぶんだ」みたいに呆れられていたことがあります。また、これも前に書いたようにバンクシーンに変化を付ける演出で、ごく稀に成功したことがあるという(笑)。
面白いのは、こいつら下半身が車両のままで、その上で上半身だけロボ形態にするというビークルモードというのになれるんですね。車輪で走りながら上半身は武器で敵を攻撃することができるという。この状態で「ペンシルランチャー」という硬化弾などを発射するえんぴつがモチーフの武器をかついで射撃しているシーンが多かったことをおぼえています。
そうそう、こいつらのAIは、前回書いたゴルディマーグみたいに人間の人格をモデルにしてはいません。半年以上の期間をかけて、教育して作られています。ジェイデッカーのデッカードのAIとかと同じ方式ですね。作中で体色と同じ色のAIボックスにGGGメンバーが絵を見せたりして教育しているシーンがありました。このため、同型のロボでも性格に個性が出ているのでしょう。
こいつらが「シンメトリカルドッキング」という合体を行って完成するのが、大型ロボの超竜神です。青のロボと赤のロボが左右合体するので、キカイダーみたいな赤青縦分割のカラーリングになるという(笑)。右が青で左が赤です。そういえば、このためなのか炎竜は左利きでしたね。
炎竜と氷竜の両方の武装を使えるほか、胸に炎竜のミラーシールドが装着されていて防御力も高くなっています。
そして、こいつが作中で存在感を持って居るのは「イレイザーヘッド」という装備を唯一使用することができるからです。
このイレイザーヘッドというのは、爆発のエネルギーを宇宙空間に逃がすことで消去できる装備になります。「イレイザー」という名前のとおりペンシル型消しゴムがモチーフですが、外見は手持ち式の大型ロケットといった感じです。両腕で発射基部を抱えて弾頭部を射出します。この弾頭部にはサイズがあって、書いてある数字がEー99からE-999やE-9999へと大きくなるに従って、長さも伸びていくという。当然、大きいものほど消去できる爆発エネルギーは大きくなるという。
作中では、このイレイザーヘッドを使って爆発のエネルギーを何度も消去する活躍をしていました。また、消去できるエネルギーは爆発に限らないようで、敵が何層にも張り巡らせたバリアの一層を消去するのに使ったこともあります。こうした、イレイザーヘッドでの活躍の方が、戦闘での活躍よりも印象に残っていますね。
また、こいつは後半部で一度行方不明になっています。敵の攻撃から地球を守るために、敵が開いたワープゲートである「ESウィンドウ」の中へ隕石を押し返して、そのまま「ESウィンドウ」の向こう側に消えてしまったんですよ。
こいつらが行方不明のときには、そのためにイレイザーヘッドが使用できずピンチになるというシーンもありました。
行方不明になった翌々週には、なぜか太古の地層から朽ち果てた状態で発見されるという不思議な状態で再登場します。機体自体は朽ち果てていたものの、GSライドと超AIは不思議な力「ザ・パワー」で保護されており、しかも敵との戦闘になったときに、そのザ・パワーの効果で朽ち果てていたはずの機体も一気に復元されて復活するという。
この、ザ・パワーが後半部の鍵を握る存在なんですね。そのザ・パワーの情報をもたらすという、ストーリー上でも重要な役割を果たしているんですよ。
これらのように、戦闘においてもストーリー上でも重要な役割を果たすことが多いロボなので、非常に印象に残っています。歴代勇者シリーズでも味方勇者ロボは個性的なメンバーが多いのですが、ここまで印象に残る味方勇者ロボは私的には少なかったかなと思います。
さて、次は作中でも諜報活動が印象的だったボルフォッグについて語りたいと思います。ということで……。
「次回も、このサイトでファイナルフュージョン承認!」
「これが勝利の鍵だ!」 → 「ビッグボルフォッグ」
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