第229話 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 その2 密林のガンダム編

※前回追記したパチンコの部分について、パチンコの仕様について少し説明が足りなかった部分を前々回に追記修正してあります。それに伴い前回前書きの追記部分は削除しました。ただ、内容的には大差がないので読まなくても大丈夫です。今回も「なろう」の感想欄でsamon様にご指摘いただきました。感謝!


 さて、08小隊語りも2回目、主役ロボである「陸戦型ガンダム」について語りたいと思います。サブタイトルは、こいつが初登場した第2話のサブタイをいただきました。


 ただ、こいつ「ガンダム」の中では地味な方です。まず、高性能ではあるものの、圧倒的な強さではない。そして少数機ですが複数登場します。変形や合体のギミックもありません。そう考えると、実はマーク2と同じ系列ですね。カラーリングもマーク2に近く、胸部が濃紺で全体はグレーがかった白です。


 こいつは初期段階では初代『ガンダム』の頃の設定だと連邦軍にMSが存在しない時期に登場してしまったため、設定に四苦八苦しており、名称なども『量産型ガンダム』と呼ばれていた時期があります。


 最終的には、ガンダム用の部品のうち使用規格に達しなかった余り部品を使って少数機を組み上げた機体ということになったようです。宇宙用装備やコアブロックシステムは排除され、純然たる陸戦機として仕上がっているので「陸戦型ガンダム」というわけです。


 メイン武装も序盤は100ミリマシンガンを使っており、ビームライフルが供与されるのは中盤以降です。それも、あまり使い勝手が良くないことが作中で示されています。


 さらに、こいつ元が余り部品を使って作った(という設定になった)ことから、補修部品が足りないという(笑)。戦闘で損傷しても、元のように直せないんですね。


 それで、シローの機体は「Ez-8イーズィーエイト」という改修機になります。頭部アンテナが額から側頭部に移動したほか、胸部もだいぶ変更されています。また、カラーリングが全身少しベージュがかった白に変更され、紺色部分が少なくなりました。


 なお、この名前の元ネタは第二次大戦中のアメリカ陸軍のM4シャーマン中戦車の改修型A3E8の通称「イージーエイト」だそうです。


 また、08小隊メンバー唯一の女性パイロットであるカレン・ジョシュアの機体は頭部を完全に損傷した結果、陸戦型ジムの頭部を移植されて「ジム頭」と呼ばれるようになります。カレンはこれを嫌っていて「ジム頭って呼ぶな!」と怒っていましたね(笑)。


 作中では一貫して主人公たち08小隊のメンバーの愛機として活躍していましたが、ほかにも登場していたりします。


 また、こいつは本作『08小隊』以外の登場も多いんですね。同時代のセガサターンのゲーム『機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー』など、『THE BLUE DESTINY』三部作では、本機を改修して「EXAMエグザム」システムというパイロットを疑似ニュータイプ化するシステムが搭載された「ブルーディスティニー」と呼ばれる機体シリーズが活躍しています。


 本機は予備パーツで組まれた少数生産機なのですが、かなり機体構造が近い量産機が存在します。それが「陸戦型ジム」です。


 こちらは一般のジムと違って、何とルナ・チタニウム合金製だったりします。つまり装甲材質だけで言えばガンダムと一緒!


 ジェネレーターの出力が下げられていて頭部の構造も違いますが、使用部品の八割が陸戦型ガンダムと共通という、ほぼ陸戦型ガンダムの量産機みたいな扱いの機体です。そのためか当然ながら高価なため少数生産にとどまった……という設定のようです。使用武器も陸戦型ガンダムと共通です。


 カラーリングは胸がオレンジで機体全体の色も少しベージュっぽくなっています。


 これも設定が変遷していて「先行量産型ジム」という名前で呼ばれることもありますが、こちらの名前はほかのジムにも使われることがあるので、陸戦型と呼ばれることの方が多いようです。


 使用部品の八割が同じということで、先に書いたように頭部を修理用に使われたりしています。07小隊が本機を使用しているので、作中でもよく出てきていました。


 あと、最終回間際に「ジム・スナイパー」という機体も登場しています。もっとも、これはカラーリング以外の外見は陸戦型ジムと同じで、遠距離狙撃用のビームライフルを積んだ機体でした。設定上はOSや電送系、冷却装置も狙撃用にチューンされているそうです。作中では宇宙へ脱出しようとするザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」を狙撃するなど、結構重要な活躍をしていました。


 このほかに、第1話でも陸戦型ジムによく似た宇宙用のジムが登場しています。これも量産先行型ジムの一種のようですが、宇宙で使われています。のちに08小隊に配属されるテリー・サンダースJrが乗って、アイナのザクと戦っていました。


 ほかに登場する味方機として、量産型ガンタンクというのも居るんですよ。ガンタンクの量産型は、『Zガンダム』でもワンシーンだけ登場した「ガンタンクⅡ」というのがMSVに居るんですけど、それとは別系統の量産型になります。何とこいつもルナ・チタニウム合金製だという。


 頭部がオリジナルのガンタンクと違うほか、射撃体勢に入るとバックパックを後方に展開していたのが印象的でした。遠距離砲撃支援用としては、意外に高性能な機体だったようで、作中でも砲撃戦では活躍していました。グフ・カスタムに接近されたら鎧袖一触でしたけど、機体の特性上これはしょうがないかと。


 味方MSについては、こんなもんでしょうか。陸戦型ガンダム以外の味方MSについて総ざらえしてしまったので、次回は敵側のMSとMAに行きたいと思います。

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