第152話 トランスフォーマー 超神マスターフォース その3 ジンライ怒りのゴッドオン!!編

 今回は、いよいよ主人公格のゴッドジンライをはじめとする、サイバトロン側のゴッドマスターについて語っていきましょう。そのため、サブタイトルは第11話のサブタイをそのままいただきました。


 初登場は第10話になります。ゴッドオンするジンライは日本人ですが、気ままなトラック野郎になりたくてアメリカに渡ってトレーラーの運転手をしていたという経歴です。そりゃ日本でトレーラー運転手って珍しいですからね。


 このため、どちらかというとロディマスに近い熱血主人公タイプです。最初は司令官ではありませんでしたが、ゴッドマスターが勢揃いしたあとでメタルホークから司令官に就任するよう要請されて地球のサイバトロン総司令官となります。


 さて、こいつは三段階にパワーアップするのですが、第一段階の外見はまるっきりコンボイ司令官です。それが、トレーラーのコンテナ部と合体してスーパージンライになります。さらに、ゴッドボンバーという二台目のトレーラーコンテナ(自走も可能)から変形するロボと合体することで最終形のゴッドジンライとなります。


 ……海外情報なんか何も知りませんでしたが、きっとアメリカじゃあスーパーオプティマスとして売ってるんだろうなあと容易に想像がつきました(笑)。


 さて、こいつについては、リアルタイム当時の懸賞で「詐欺だろ」と思ったネタがあります。「この新ヒーローの名前を当てろ」みたいな感じでスーパージンライの写真が掲載されていて、名前に「スーパー○ン○イ」と書かれていたんですよ。


 これ、誰だって「スーパーコンボイ」って思いますよね! 実際にアニメや玩具を見てから応募すれば正しく応募できるんですが、アニメ放送前にこの募集をやってたんですよ。アニメ放送まで待てないせっかちさんの中には「スーパーコンボイ」で応募しちゃった人がいるんじゃないでしょうか(笑)。


 このときの懸賞の賞品が発売前のゴッドボンバーだったような気がするのですが、記憶が定かではありません。


 さて、このスーパージンライとゴッドボンバーについては、弟が玩具を持っていました。なので断言できるのですが、一番カッコ良いのがノーマルのジンライです(笑)。プロポーションが非常に良い。


 これ、変形がコンボイとは全然違うんですよ。コンボイはロボ形態のときの前面とトレーラートラック時の前面が同じでしたが、ジンライは違うんです。トレーラーの前面が背中になるという。そのため、ロボ形態の胸は窓じゃなくて純粋に胸部の形になってるので、デザインがカッコ良いという。


 ところが、スーパージンライに合体すると、トレーラーの胸が前面になるんですね。これが無理矢理載っけてる感があって、なかなか収まりが悪いという。しかも、手足が小さい割に頭がデカくてカッコ悪いんです。


 「何でこんな不細工なデザインになったんだろう?」と思って不思議に思っていたら、あとでゴッドボンバーと合体してゴッドジンライになったところ、足に下駄履かせる形での追加合体していて、それで足の長さの方がバランスが取れるようになったという。


 リアルタイム当時はゴッドジンライが完成形で、それなりにカッコ良くなったなあと思っていたのですが、今ググって見直してみると、やっぱりゴッドジンライでもダサいなあと(笑)。あとでリメイクされたバージョンはカッコ良くなってますが。


 アニメではもちろんカッコ良いデザインにリファインされていたので、主人公としては何の問題もありませんでした。歴代でも一番の熱血司令官でしたね。


 評価すべきは、第一段階のジンライのみの形態での活躍が第10話から第14話まであるということです。こういうパワーアップロボって、ゴッドマーズとかみたいに一話だけですぐ強化形態に移行することが多いんですよ。このあとの勇者シリーズのエクスカイザーもそうでしたし。それが四話もあって、第一段階ロボでの活躍が多いというのは珍しいので、評価したいところです。玩具では第二段階のスーパージンライでセット売りされてたので、一か月でパワーアップ形態になるというバランスも悪く無いかなと思います。


 第15話でスーパージンライに合体し、第26話でゴッドジンライに合体します。なお、ゴッドボンバーは人類が開発したもので、単独でもロボにはなりますが、自律行動はできるもののトランスフォーマーのような意志は無いという設定でした。


 その副官がライトフットで、スポーツカーにゴッドオンします。カッコ良い好青年ですが、自動車会社の御曹司だったりもします。ちなみに社長である父親の名前はレフトフット……スパイク(リアルタイム当時にあった、雪道走行用の金属の滑り止めが埋め込まれたタイヤの名前がスパイクタイヤ。道路を削った粉塵が発生するので日本国内では販売や使用が規制されている)の父親がスパークプラグ(点火栓)だったアメリカ版のネーミングセンスを笑えねえよ!(笑)


 こちらは真面目な副官タイプですが、敵の罠に落ちてジンライと一緒に閉じ込められたときは「自分が自爆して道を開く」と提案するような熱血漢の一面もあります。もっとも、ジンライには「馬鹿野郎、そんなこと言うな」みたいなこと言われて殴られてましたが。


 ほかに、バギーにゴッドオンするレインジャーと、F1マシンにゴッドオンするロードキングがいます……こいつらの名前、人間のときの本名なんですが(笑)。


 ジンライ以外のゴッドマスターも、登場時には一話ずつ使ってゴッドマスターになる経緯や活躍が描かれていました。このあたり、非常に丁寧な演出がされており、玩具販促上も有効だったのではないかと思います。このあたりは、さすがに日本制作だなと思いました……レインジャーとロードキングについては、すっかり忘れちゃってますが(笑)。


 さて、次はデストロン側ゴッドマスターに行きましょう。


「さあ、マスターフォースで君もトランスフォーム!」

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