第86話 超力ロボ ガラット その4 マリアーン!編

 さて、ガラット語りも4回目、とうとうゴッドマーズに並んでしまいました。今回はキャラ編です。サブタイトルは、ゲストヒロインのマリアンがほかの男と去って行ったときのマイケルのセリフです。このあと、パティからストレートパンチを食らうのまでがお約束(笑)。


 まずは主人公、マイケル・マーシュから。これ、リアルタイム視聴時は気になってなかったのですが、大人になってから再放送で見てみると、声優が非常に下手です(笑)。


 それもそのはず、本業はミュージシャンで、アニメの声優経験はこれっきり。タイアップだったのでしょうか? ただ、当人は非常なオタクだったことが、のちに発覚しています。そう、あのオタクタレント「しょこたん」こと中川なかがわ翔子しょうこの父親、中川勝彦かつひこだったんですね。


 これは、リアルタイムの頃から結構喧伝けんでんされてたんですが、残念ながら私は中川勝彦が有名なミュージシャンだってこと自体を知らなかったという(爆)。


 そもそも、私は歌謡曲やポップスというものに非常に疎かったんです。理由は簡単で、小学校低学年どころか、高学年になっても夜は二十時就寝が我が家のルールだったから(笑)。当時の歌謡曲というのは、二十時以降の歌番組『ザ・ベストテン』や『トップテン』などを見て知るものだったんです。ところが、私はそれらの番組を見られないので、学校での話題についていけなかったんですね。それで意地になって自分でも見られる時間帯の番組、すなわちアニメに固執していったという。これが、私がヲタク化していった大きな要因のひとつだったりします。


 ここで、普通なら親に反抗して「ほかの子はみんな見てる」とか言って歌番組を見せてもらえるように交渉するんでしょうが、私は逆に世間の方に反発したという(笑)。ちなみに、我が家ルールでは「ほかの子が持ってる」という理由で物を欲しがっても、絶対に買ってもらえませんでした。きちんと「論理的に必要な理由」を説明できたときは買ってもらえたという。そういう家庭だったんですよ。閑話休題。


 さて、そのマイケルですが、非常に軽い性格です。いや、これギャグ作品なんで重苦しい性格のヤツなんて、前半の敵ボスのグラッシュと、後半の敵ボスのハッヘラぐらいしか居ないんですが(笑)。


 そのマイケルですが、十三歳の学生です。日本とは違う世界観の町に住んでいるのですが、おそらく中学生なんでしょう。周囲のクラスメイトが全員新型の通学メカに乗っているのに、自分だけ旧式の通学ロボであるジャンブーに乗っていることに、非常なフラストレーションをおぼえていました。ところが、そのジャンブーを製作者であるキウイ博士が改造してガラット化できるようにしてしまったという。


 そうなったら、もうノリノリでヒーロー気分になって戦ったりしています。戦う意味とかなんて、まっっっったく考えたりしません(笑)。


 結構ほれっぽい性格で、ゲストキャラの美少女マリアンによろめいたり、後半になってキウイ博士の押しかけアシスタントになった和風美女時代院じだいいん咲子さくこに憧れたりしています。


 その割に、おさななじみのガールフレンドであるパティが自分に寄せる友情以上の好意や嫉妬については鈍感だったり(笑)。


 それでも、決めるべきときにはキッチリ決めたりします。最終回において、終盤の敵であるドリアル星人(ドが付くほどリアル系なガチ軍団)の総帥ハッヘラが「なぜ私の小さな夢の邪魔をするのだ!?」と問うのに対して「お前の小さな夢のために、もっと多くの人々の小さな夢が壊されてしまうからだよっ!!」と叫び返してトドメの一撃を食らわせたのは、本作一番の熱いシーンでした。


※このセリフについては完全に記憶が頼りで裏取りしていなかったので、最初は「ささやかな幸せ」と書いていたのですが、@doctorj様にご指摘を受けて「小さな夢」に訂正いたしました。


 そんなマイケルのガールフレンドで、本作のヒロインがパティ・パンプキン。声優は鷹森たかもり淑乃よしので、これがデビュー作のド新人ですが、声優養成学校の出身だけあって、マイケルに比べると格段に上手でした(笑)。数年後には『超音戦士ボーグマン』のヒロインであるアニス・ファームや、『不思議の海のナディア』の主人公ナディアを演じる実力派声優に育っています。


 年齢はマイケルと同い年の十三歳なんですが、その割にはメリハリのあるプロポーションをしていたりします。敵の偵察メカが覗きをしている(笑)更衣室の中で下着姿を披露してたりするほか、パイロットコスチュームも結構色っぽかったりします。


 マイケルが女の子に好意を見せると嫉妬して殴りつける(頬に平手打ちじゃなくてストレートパンチを叩き込む)というような形で、マイケルには友情以上の好意を持っていることが暗示……というよりは明示(笑)されていますが、当のマイケルには全然通じていません(笑)。


 だいたい常にマイケルと一緒に居るので、ジャンブーで戦っていることも最初から知っています。それでマイケルがヒーローとして活躍してるのを見て「自分もヒロインしたい!」とパティーグを改造させたことは前述しました。ノリで動く性格なのはマイケルと共通しており、気が合うのもよくわかります。


 初戦闘こそ敵に相手にしてもらえずに苛立ちましたが、それ以降は普通に「ヒロイン」として活躍しています。


 最終回までマイケルとの仲が進展した感じはあまりありませんでしたが、マイケルがほかの女性キャラに相手にされてない(笑)ので、放送後にアニメ誌に載った未来図ではマイケルと結婚しているイラストが描かれていました。


 そして、三人目のガラットパイロットであるカミルですが、こいつについては重要なポイントは既に書いてしまったので省略します(笑)。


 ……みたいな扱いを本編でもされていて「ちょっと扱いがヒドいんじゃないの!?」みたいにメタなことを叫んでいました(笑)。良くも悪くも、そういうキャラです。


 さあ、次は残りの重要キャラに行きましょうか!

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