第34話 機動戦士ガンダム その14 索敵班何をしていた!編
ガンダム語りも14回目。そろそろ残りキャラ飛ばしてストーリー編とかプラモ編に行ってもいいかなとか思いつつ、それでも書いてしまう今日この頃。ようやく起きられるくらいに体調が復活したので、今日からコメント返信とかも再開していきます。お待たせして申し訳ございませんでした。ということでサブタイはブライトの名ゼリフのうち、既に一度言及したんじゃない方です(笑)。
で、残りレギュラーキャラで重要な人というと、「ザ・艦長」ブライト・ノア……と言いたいんですが、この人が「ザ・艦長」になったのって、『Zガンダム』から『逆襲のシャア』に至るまでレギュラー皆勤賞したからで、最初のガンダムの印象じゃないんですよね。そして、『スパロボ』って基本的に『逆シャア』のロンド・ベル隊がベースなもんだから、ブライトも「歳喰ったブライト」なんで、一年戦争時代のブライトじゃないという。
じゃあ、最初にガンダム見た頃のブライトの印象というと、一言で「嫌なヤツ」(笑)。つい最近、「カクヨム」に投稿されてた創作論でヘイトコントロールの話を読んだばかりなんですが、ブライトって、まさに視聴者のヘイトを集めるように設定されてるんです。基本偉そうだけど、特に主人公アムロに厳しいという。
ただ、途中で悩んだり病気で倒れたりみたいなシーンも織り込むことで、少しはそれが緩和されるという。大人になってから見返すと「こいつ若いのに大変だな」とか思えるキャラだったりするのが面白いところだったり(笑)。そう、この人、TV版だと何と十九歳の士官候補生(爆)。劇場版でも新任少尉。未経験のペーペーがいきなり最新鋭艦の艦長とか、そりゃ暴力的コントロールに頼りたくもなるって(笑)。
あと、『Zガンダム』以降の名艦長扱いも当然。あんな経験積んでたら若手(『Zガンダム』時点で二十六歳!)なのにベテラン艦長並みになりますって(笑)。
……いくら実戦経験あるからって、士官学校卒業後せいぜい二年で少佐に成り上がって巡洋艦一隻を堂々と指揮してたどころか、ジャブロー攻略戦では大佐に成り上がって結構な大部隊を指揮してたシャアなんておかしな人もいますが(笑)。
これ書いてるときに気付いたんですけど、ブライトってキャラ類型でいう「嫌な上司」(ボルテスの後任博士やダンガードのキャプテン・ダンとか)と「味方のクール系ライバル」を兼任してたんですよね。
富野監督ってガッチャマンフォーマットが嫌いなのか初期を除いて「味方のクール系ライバル」は置かないんですよ。あるいは、必ず類型少しいじって変えてくる。ライディーンの神宮司とザンボットの宇宙太はクール系ライバルに入りそうですけど、それ以降は置いてないんですね。
ガンダムでもそれは同じで、普通ならクール系ライバルになるはずのカイ・シデンが
一応、序盤からアムロに準じる活躍はしてるんですよね。重機の免許あるからってガンタンク任されたりとか。ガンキャノン定着は実は地球に降りてからという。ベルファストでもガンタンクに乗ったりしてます。なぜか、こいつが乗ったときの方がガンタンクが活躍するあたり、やっぱり腕はハヤトよりいいんじゃないかと(笑)。
最序盤にセイラさんに「軟弱者!」された印象が強いのと、やっぱりベルファストから二話にわたるミハルとの淡いラブストーリーで大きく成長するところが非常に印象的なキャラだったりします。しかし、アムロは脱走扱いだったのに、ベルファストで艦を降りようとしたときにブライトに一言断ったカイは除隊扱い……やっぱり要領はいいんじゃないかとか思ったり(笑)。
意外に名ゼリフが多くて「スレッガーさん、早い、早いよ!」「こういうときは慌てた方が負けなのよね」みたいに結構使い道のあるセリフ吐いてます。個人的には『GNO』やってて敵に前衛MSの防衛ライン突破されたときにチャットで「何てドジだよ俺は、敵の足を止めることすらできやしない」を使ったら大受けした思い出があったり(笑)。
そのカイを成長させたゲストヒロインがミハル・ラトキエ。主人公アムロとのからみが無い(ちょろ見されるだけ)のでヒロインズ紹介には入れなかったんですが、ガンダムの中でも特に印象深い女性キャラには入ります。実のところララアより、よっぽど好印象だったり(笑)。敵のスパイですが、そうなったのは弟妹のため。カイとの交流とキッカたちを見て反省してガンペリーで出撃し、手動でミサイルを発射してその反動で吹き飛ばされて死ぬという、可哀想な少女です。『Zガンダム』以降もカイに女ッ気が感じられないのは、彼女に呪縛されてるからなのかなあとも思ったり。ララア亡き後も女をとっかえひっかえしてたアムロやシャアに比べてカイの方が純情だったりするのか、単に画面に出てこないだけなのか(外伝漫画とかはチェックしてません)。
うわ、もう二千字になってる。ハヤト・コバヤシぐらいは書いておかないと! ……っても、ぶっちゃけこいつ「四番手」以下(笑)。柔道やってるという設定のわりに遠距離砲撃型のガンタンクのパイロットになっちゃうあたり間違ってるなあとか思ったり(笑)。ゲッター3と違って手がミサイルだから「大雪山おろし」は使えません(笑)。
拗ね者というとカイという印象が強いんですが、実はハヤトも結構拗ねたり
一年戦争はそれで終わったのに、『Zガンダム』ではムチャクチャ頼りになる
最後は戦死組、頼りになる兄貴分は死ぬという原則を徹底的に叩き込んでくださったお二人、リュウ・ホセイとスレッガー・ロウです。
劇場版補正効果が強かったのか、リュウって頼りになる兄貴分だと思ってたんですが、後年になってDVDで見返してみると、結構頼りない。第3話でアムロに「軍人のくせに」とかディスられるくらいオロオロしてましたし。序盤のブライトが不安定な部分のフォローに回る事が多かったんで人格者扱いされてますが、ハヤトやカイがエセ脱走騒ぎ(他の連邦軍の所に行って戦うと言ってるので除隊ではない)を起こしたときには遠慮無く殴ってます。
実のところパイロットとしては大したことなく、カイより腕は下なんじゃないかと思えたりもするのですが、「死んだヤツは良い奴」効果で何か皆に惜しまれているという感もあります。
これに対してスレッガーさん(劇中でもみんなこう呼ぶ)の方は、補充要員としてやってくる歴戦の軍人。こっちは本気で頼りになる人。ちょっと軟派だけど(笑)。この人がMSじゃなくてGファイターやコア・ブースターに乗ったのは、要するに開戦時から戦闘機で生き残ってきたからなんだろうなあとか思ったり。砲術もできるので、いきなりザンジバルとのすれちがいで主砲をぶち込んだりしています。
まあ、本人だけの責任ではないにせよ、終盤の激戦の時期にホワイトベースの艦長と副長の関係をかき乱してしまうあたり、結構タチが悪かったりはするんですが(笑)。そして、婚約フラグを立てると死ぬという最初期の実例だったりもします。
にしても、TV版だと新任ペラペラの新米中尉が艦長やってる艦に中尉の階級を持つベテラン軍人を配属してくるとか、何の嫌がらせかと(笑)。
結局、ビグザムに特攻して戦死するんですが、最近の後付設定でビグザムの稼働時間が十五分とか聞くと、放っておいても止まったよなとか思えてしまうという悲しさ。いやまあ、敵として戦ってるときは、そんなことわかるはずもないので撃破しようとした判断自体は正しいのですが。
といったあたりで、味方レギュラー編はお開き。あとは敵ボスとストーリー編を軽く流して、プラモ編に行きたいなあとか思ったり。
君は
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