異世界幼女と一般高校生
@kilinagi_macoto
プロローグ オワコン世界
君は世界に絶望したことがあるだろうか。
少なくとも俺、琴浦 透馬(ことうら とうま)は絶望した。
このとてつもないほどつまらない世界。
なにか面白いことは起きないだろうか。
俺は必死に考えた。
……そうだ、魔法陣を描いてみよう。
きっとなにかが変わるだろう、変わることを祈る、お願いだ変わってくれ。このつまらない世界を終わりにしてくれ。
そして俺はネットを頼りにし、一ヵ月かけて魔法陣をついに完成させた。
何回も何回も試行錯誤という作業を繰り返した、何度諦めかけたことか。
その度にネットからおっぱい画像を探してじっくり眺め、初めて生きているような感覚を身体全身に行きわたらせるのである。おっぱい最高。
さて―――――いざ全体的に見てみるとなんて綺麗なことであろう。紫のチョークが深夜2時の月の光を反射させ、いい感じに輝いている。実は半径2.5mほどの魔法陣を我が家二階の自室で描いたため、元々この部屋にあった家具達には隅っこに移動してもらっていた。よく家族たちにバレなかったなぁと我ながら思う。
そこで俺はふと、ある疑問に突き当たる。
……ここからどうすればいいんだ? 魔方陣を描いたまではいいが、ここからどうすればいいのか全く分からない。
いつからか、月の光に照らされる魔方陣は光りだしていた。
淡い紫色、それは誰も見たことのないような儚い色。ひたすら汗をかきながら頭を巡らせているトウマは気づくことなく、魔法陣の光だけが強くなっていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます