龍人の料理店④

「まさか、ここまでとは」


 2月に入り新作メニューとして提供することになった理科さん作のエルフのチョコレートパフェは僅か一日で多くの方に広まったようで今日はいつもの倍以上のお客様がこのインフィニティに足を運んでくれた。


「疲れた~~~」


 ウエイトレスという肩書でありながら今日一日パフェを作り続けていた理科さんはテーブルに突っ伏していた。


「理科さん、本日は本当にお疲れ様でした」


「この感じだとまだしばらくはお客さん増えそうだな~~~」


「そうですね。理科さん、辛くなったら遠慮せずに言ってくださいね。ボクはお客さまが減ることよりも理科さんが体調を崩す方が嫌なので」


「大丈夫~~~ 理科はお客さんが笑顔でいてくれる限りは絶対に倒れませんから」


 そう言った理科さんのその瞳は強い意志に燃えていた。


「ただ、もう一人くらいはウエイトレスが欲しいかな~~~」


「……検討します」



2月2日 ソルト

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